2021年01月29日

 長谷工コーポレーションと長谷工管理ホールディングスは、マンション屋上から取り入れた雨水を貯水し、日常の植栽への水やり(以下、緑地灌水)に利用しながら、非常時の飲料水を確保する「スマート・ウォーター・タンク」(商標登録申請中)を分譲マンション(総合地所「(仮称)市原市八幡計画」、長谷工不動産「(仮称)四街道市四街道計画」)に導入開始します。
 「スマート・ウォーター・タンク」は、水道水に加えて貯水した雨水を緑地灌水に有効利用することで節水・水道料金の低減を図ることができます。また、災害による断水時には非常用飲料水生成装置「WELLUP」を利用することで、居住者の飲料水6日間分(一人1日当たり約3ℓ)を供給することができます。
 当社は"お客様に安全・安心で快適な住まいの場を提供する"ことを経営方針に掲げ、マンションそのものの基本性能の確保はもちろんのこと、震災・災害が発生した後の居住者の生活基盤を確保する仕組みづくりが重要と考えてきました。そうした観点から、2003年に非常用飲料水生成装置「WELLUP」を国内で初めて分譲マンションに採用し、2006年からは200戸以上の大規模マンションに基本仕様化して提案しています。
 また、一昨年・昨年の台風による風害や水害を受けて、対策のために設計基準の見直しを行いました。
 今後は、自社グループが手掛ける分譲マンションへ「スマート・ウォーター・タンク」の導入を進めるとともに、当社が設計・施工する分譲マンション等にも提案し、安全・安心で快適な住まいづくりを進めてまいります。また、災害対策や環境配慮の提案メニューの充実も図ってまいります。

【スマート・ウォーター・タンクの概念図】

・受水槽の活用(非常時の飲料水)
 スマート・ウォーター・タンクに加えて、受水槽が設置される案件については、受水槽に非常用水栓を設置し、受水槽内の水も利用できるようにします。受水槽の水は、水道水の塩素殺菌効果の有効性から被災から4日目以降の利用については、非常用飲料水生成装置「WELLUP」を活用して飲料水とします。

■従来との比較

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