2020年10月01日

 長谷工グループは、このたび、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する『2020年度グッドデザイン賞』に、「ルネ横浜戸塚 ザ・ルーフ」「ルネ麻布十番ビル」の2件が受賞しました。
 受賞した2件のプロジェクトは、住宅と複合施設で用途は異なるものの、いずれも地域における現代の暮らしのニーズやライフスタイルを汲み取った、丁寧な地域性・時代性の読み解きと、それに基づく企画性が評価されたものです。
 長谷工グループでは、住まいと暮らしの創造企業グループをスローガンに掲げ、今後も生活者からの支持が得られる商品づくりや、住まい・街づくりの提案に力を入れてまいります。

[左:「ルネ横浜戸塚 ザ・ルーフ」、右:「ルネ麻布十番ビル」]

■受賞プロジェクトの紹介
(1)新築分譲マンション内のワーキングラウンジ「ルネ横浜戸塚 ザ・ルーフ」 ※受賞;総合地所株式会社
【概要】
近年増加する共働き家族に対し、「働き方」の多様化に伴う在宅勤務やテレワーク等、日本の共働き世帯が抱える「働き方」問題のソリューションを模索した「ザ・ルーフ」は、「働く」と「暮らす」という、相反する機能を同時に擁する空間創造を目指したものです。次世代オフィス提案に精通するKOKUYOや地域のNPOとも協同し、職種・世代などによる利用の方法・目的・機能を整理し、「老若男女問わずすべての居住者が異なる目的で一つの屋根の下に集う」という願いを込め「ザ・ルーフ」と命名した共用空間を創造しました。
【審査員コメント】
集合住宅の共用ラウンジを離れとして計画する案件は多いが、「ルネ横浜戸塚」の共用棟「ザ・ルーフ」は、大屋根のかかった木造で、温かみを感じるデザインとなっている。前面の軒を深くとり、広々としたデッキスペースにはテラス席があって、まるでカフェのような楽しさがある。また、KOKUYOや地元NPOと協同した内部には、子供の読書コーナーからコワーキングスペース、個室ブースまで8つのエリアがあり、リモートワークの実践にも即した計画となっている。働き方が大きく変わる時代に、共用ラウンジとコワーキングスペースを融合させた計画は、今後のひとつの方向性を示しているといえる。

[「ルネ横浜戸塚 ザ・ルーフ」の完成予想パース]

「ルネ横浜戸塚」物件概要
所在地:神奈川県横浜市戸塚区吉田町778-10他(地番)
交通:東海道本線「戸塚」駅徒歩12分、横浜市営地下鉄ブルーライン「戸塚」駅徒歩12分
総戸数:439戸
構造・規模:鉄筋コンクリート造地上7階建て
売主:総合地所株式会社
設計:株式会社長谷工コーポレーション エンジニアリング事業部
施工:株式会社長谷工コーポレーション
竣工予定:2021年2月予定
HP:https://www.sgr-sumai.jp/mansion/r-totsuka439/

「ザ・ルーフ」概要
面積関係:建築面積:225.21㎡、延床面積:167.73㎡
利用対象:「ルネ横浜戸塚」の入居者
利用用途:コワーキングスペース、マンションラウンジ、カフェ


(2)ホテル・店舗(複合商業施設)「ルネ麻布十番ビル」 ※受賞;総合地所株式会社
【概要】
東京中心部の商店街に建つ中規模ホテル・店舗の新築商業施設です。活力あふれる商店街の界隈性と地域のランドマーク性を兼ね備えた公共性の高い空間としてデザインしました。地域特性を読み解きながら、敷地に接する交差点を広場のようなオープンスペースとして創出し、商店街の賑わいの継承と街の中に滞在する愉しみを重視した宿泊空間を追求しました。
【審査員コメント】
未だ麻布十番温泉がなくなり、建築が建っていることがイメージできず、ノスタルジーに浸っている者が大半であろうその場所で、むしろかつてよりずっとここにあり、この街を見守ってきたとすら思える風格を持っている。それはホテルという新たな機能が創出したものというより、横に拡がった弓型の水平軸が醸し出す、昭和の仏閣的な佇まいとしての「デザインがなす技によるもの」なのであろう。

[「ルネ麻布十番ビル」の外観写真]

「ルネ麻布十番ビル」建物概要
所在地:東京都港区麻布十番一丁目5-23(住居表示)
交通:東京メトロ南北線・都営地下鉄大江戸線「麻布十番」駅徒歩3分
主要用途:店舗 (地下1階・1階・2階、店舗数:4店舗)、ホテル(2階~9階、客室数:62室)、バー(9階)
構造・規模:鉄筋コンクリート造地下1階付地上9階建
竣工:2019年8月27日
建築主:総合地所株式会社
基本設計・デザイン監修:A.A.E.一級建築士事務所
実施設計:株式会社長谷工コーポレーション エンジニアリング事業部
施工:株式会社長谷工コーポレーション

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