2008年03月21日
長谷工コーポレーションは、施工・メンテナンス性・リフォーム性・デザイン性に優れた「ユニット型手摺」を不二サッシと共同開発しました。(特許出願中)
マンションの開放廊下やバルコニーの手摺は、コンクリート・スチール・ステンレス・アルミなど本体の素材に加え、縦格子・横格子・ガラスなどのデザイン面でも多様化が進んでまいりました。また、最近ではリフォーム需要の高まりが予想される中、将来のメンテナンス・リフォーム性も考慮した手摺が求められています。そこで、規格化されたユニット(1)の中から自由にデザインを選べ、施工・メンテナンス・リフォームのしやすい「ユニット型手摺」を開発しました。
今後は自社設計・施工物件のみならず他社物件、既築物件への採用提案を積極的に行ってまいります。第1号物件として「センチュリーシティ常盤台(東京都板橋区、64戸、2008年5月末竣工予定)」に採用が決定しました。
(1)ユニット・・・縦格子ユニット、ガラスユニット(アルミフレームと一体化)、横ルーバーユニット(開発中)
[「ユニット型手摺」の施工例] |
【特 徴】
- [施工・メンテナンス性]
■安全・簡単にユニットの取り付けや交換が可能
■ガラス手摺の場合は、ガラスユニット(1,000mm、1,100mm、1,200mmの3種類)を工場生産し、手摺工のみで施工(従来は手摺工、ガラス工、シール工の3業種)するため、品質が安定し、労務も低減
- [リフォーム性]
■支柱位置に関係なくユニットの取り付けが可能
- [デザイン性]
■縦格子+ガラス、横ルーバー+ガラスなどユニットの自由な組み合わせが可能
■ユニット・手摺本体・外壁との色合わせによる外観のカラーデザインが可能
【施工手順】
- 開発したユニット型手摺は、工場生産したユニットを上下のレールの間に嵌め込む方式になっています。ちょうどガラス窓や障子を取り付けるような要領で、簡単に嵌め込むことが可能です。ユニットを嵌め込んだ後は所定の位置に移動させて固定すれば設置は完了します。
【強度試験】
- 強度は、人が寄りかかった場合を想定した水平荷重試験、人やモノが衝突した場合の衝撃実験、風荷重を想定した等分布荷重試験等を実施して安全性を確認しています。
【当社における工業化工法】
- マンションの工事量の増大やそれに対応した労務対策・品質確保を図るため、当社ではこれまで躯体工事のPCa部材を使用した乾式工法や内装工事のシステム収納など工業化工法の採用を推進してまいりました。今後は外装仕上げ工事においても施工・メンテナンス性の優れた工業化工法の開発・推進を進めてまいります。
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