にっくき結露にさよならしたい!
どんな対策が効果的?
カーテンを開けると窓が水滴でびっしょり…。冬の朝の“あるある”ですよね。でも、「たかが窓に付く水滴」とあなどってはいけません。放置すると黒カビが発生して健康被害を引き起こし、住まいを傷める原因にもなります。結露に悩んだ経験のある⼈たちの声を聞いて、結露撃退に有効な戦い⽅を考えてみましょう。
外気温が大幅に下がる冬は、最も結露に悩まされる時期ですよね。みなさんに結露で困ったことを尋ねたところ、「カーテンや壁、床が濡れる」(61%)、「黒カビが発生」(53%)がダントツ。毎日の拭き掃除にウンザリしている人が多くいました。「結露」とは、暖かく湿った空気が冷やされて、空気中の水蒸気が水滴になる状態です。だから、外の気温が低いのに、暖房で室内は暖かく湿度が高いと、壁や窓の内側にびっしりと水滴が付いてしまうのです。この結露、甘く見てはいけません。そのままにしておくと、黒カビやダニの発生原因になります。
結露と黒カビは実は密接な関係にあります。黒カビは湿気や汚れが大好き!壁や天井、床に結露が染み込むと、建材の有機化合物が溶け出し、黒カビの栄養源となって繁殖を促してしまいます。黒カビは喘息やアレルギー性皮膚炎などのアレルギー症状を引き起こす可能性がありますのでご用心を。また、結露を長期間にわたって放置すると、湿気が建物の構造材や内装材を腐食させる原因にもなるので、大切な住まいにとっても大敵です。
【結露がもたらす被害の一例】
● 結露による湿気や水滴が染み込み、建材の腐食を引き起こす
● 断熱材が水分を含むことで断熱性能が低下
● カビをエサとするダニが増えることで、シックハウス症候群の引き金に
● カビの胞子やダニのフンが喘息やアレルギー症状などの原因に
結露ができて困った場所は、窓ガラスや窓枠など「窓周り」が圧倒的多数。窓の結露は目につきやすいのでナットクです。でも、ふだん目にしにくい場所や意外な場所でも結露は発生します。室内が暖かくても、床が底冷えするほど冷たければ、床下にも発生し、湿気がこもりやすい押入れ内や家具の裏などにも結露の被害が及んでいるかもしれません。 壁紙にカビが発生している場合は、壁の内部に湿気が侵入している可能性があります。
自分で実行できて効果があった結露対策は、半数以上の人が「こまめに換気」と答えてくれました。除湿機の使用や、結露防止のシートを窓に貼り効果を出した人も少なくありません。ほかにも思い立ったら気軽にできる結露対策をご紹介しましょう。
● 扇風機やサーキュレーターで空気の流れを作る
● 室温を適切に保つ
● 家具を窓や壁から少し離して配置する
● ドアや窓のパッキンを交換する
自分でできる対策で効果を感じた人がいる一方、「いろいろしてみたけれど、効果がなかった」と答えた人も、残念ながら多数に上っています。対処できずに困った場所は「窓ガラス」(46%)、「窓枠・サッシ」(45%)が飛び抜けて多い結果に。「結露防止シートを貼っても、吸収した湿気が乾かず、カビが発生」、「水滴の量が多く、拭いても湧いてきてキリがない」、「寒いと換気も滞りがち」といった声が寄せられました。あの手この手を試しても、住まいの状況によっては結露を防ぎきれないようです。
⾃分流の対策では防ぎきれない結露も、プロの⼿を借りればスッキリ解決!たとえば、「エアコンクリーニング」を依頼すれば、エアコン内部の汚れを落とすことで結露の防止やカビの発生を防ぐことができます。リビングの壁面に調湿機能を備えたタイル調壁材「エコカラット」を貼るのも効果的。インテリアもおしゃれになって一石二鳥です。窓サッシを断熱性の高いペアガラスに入れ替えたり、二重窓にしたり、古い換気システムを交換するのもオススメ。住まいのプロに相談して、結露ができにくい環境を作りましょう。
アンケート概要
- 回答期間:
- 2024年10月9日(水)~ 10月16日(水)
- 回答者数:
- 計4,079名
- 対象者 :
- 長谷工IDをお持ちで、現在マンションにお住まいで、ご自宅の「結露」に悩まれた経験がある方もしくは、ご自宅の「結露」を防ぎたいと考えている方