長谷工アーベストの販売センターに始まり、長谷工コーポレーション 秘書室、住宅開発事業部を経て、九州事業部立ち上げ前の福岡へ。地場の不動産会社に出向し、マンションの建替えアドバイザー事業に携わった。そして、2017年からは、現在の長谷工不動産へ。「異動には、もう慣れました。いつも、どこに勤めても、謙虚に教えを請いつつ、変化を楽しむことにしています」と笑う彼女は、いま、九州で事業主として分譲する物件の事業推進に携わる。商品企画から販売準備、工程・収支管理まで、一気通貫で担当するポジションだ。業務の幅も責任も大きい任務だが、どこまでも精力的に取り組んでいる。
「10年以上にわたって長谷工のいろんな仕事に携わってきた経験から、自分なりに理想のマンション像みたいなものが、見えてきました。」彼女の描く「理想」とは、世帯ごとの多様なニーズに寄り添い、幸せなコミュニティが築ける物件のことだと言う。少しでも、そこに近づくため、何度となく現地に足を運び、住まわれる方の暮らしがイメージできるまでプランを練り込む。その甲斐あって、担当していた長崎県の「ブランシエラ幸町リバーサイド」も好評で、完売。手応えを感じている。
いまの夢は？の問いに、「故郷の熊本に理想のマンションを建てることです」と即答した彼女。柔らかい口調が、そのとき、熱を帯びた。

（取材・撮影：2019年7月）