拍子木切りの方法
野菜の拍子木切りの方法について動画でご紹介します。
拍子木切りの方法
「うちのご飯は世界イチ」の番外編、お料理の基本をご紹介するミニレッスンへようこそ。
第91回は、「拍子木切りの方法」です。野菜の歯ごたえが生かされる、拍子木切りの方法をご紹介します。
大根ときゅうりがたくさんあるから、ピクルスにでもしてみようと思ったんだけど…
この本に書いてある「拍子木切り」って、どんな切り方だろう?
マサキ、ひょっとして拍子木切りを知らないのか?
だって~!なかなか普段使わないからなあ~
拍子木切りというのは、四角い棒状に切る切り方だ!仕方ない、俺が教えてやるぜ!
フラッキー、ありがとう!
拍子木切りの基礎知識
拍子木切りは、食材の切り方の1つです。その由来や特徴など、基本的な知識をご紹介しましょう。
定義
拍子木切りは、「ひょうしぎぎり」と読みます。
拍子木切りとは、「拍子木」の形のように、四角い棒状にする切り方のこと。ちなみに拍子木は、お祭りや火の用心の夜回りの際に、音を鳴らすために使う棒です。
長さ4~6cm、幅0.7~1cmくらいの四角柱を目安にして切ります。
特徴
拍子木切りは、厚さ1cm程度の太い四角柱にする切り方です。そのため、食材の歯応えをしっかり味わうことができるのが特徴です。
同じように細長い形状にする切り方に「短冊切り」がありますが、短冊切りは厚さ2~3mm程度。拍子木切りの方が、より食べ応えのある仕上がりになります。
拍子木切りは、サラダ、ピクルス、バーニャカウダなどのように、素材をそのままの状態で食べる料理によく用いられます。ほかにも炒め煮、甘辛煮などの煮物や、ベーコン巻きのような棒状の料理に用いられることが多いです。
拍子木切りの方法
使う食材によって、拍子木切りの方法は少し異なります。それぞれどのように切ればよいのか、食材ごとに手順を解説します。
大根
- 長さ4~5cmに切って、皮をむきます。
- 縦にして、端から幅1cmの板状に切っていきます。
- 板状にした大根を、縦に幅1cmに切ります。
- 完成!
にんじん
- 長さ4~5cmに切って、皮をむきます。
- 縦にして、端から幅1cmの板状に切っていきます。
- 板状にしたにんじんを、縦に幅1cmに切ります。
-
完成!
大根、にんじんと同様の方法で、れんこんやなすなども拍子木切りにできます。
じゃがいも
- 皮をむいて、幅1cm程度の輪切りにします。
- 輪切りにしたじゃがいもを、縦に幅1cmに切ります。
-
完成!
同様の方法で、さつまいもや長芋も拍子木切りができます。
きゅうり
- ヘタを切り落として、長さ4〜5cmに切ります。
- 縦にして1cm幅に切ります。
- さらに、縦に幅1cmに切ります。
- 完成!
拍子木切りの食材を使った人気レシピ
拍子木切りにした食材を使ったメニューをご紹介します。簡単にできるものばかりなので、ぜひ試してみてくださいね。
バーニャカウダ
バーニャカウダは、アンチョビ、にんにく、オリーブオイルを混ぜたソースを温めて、生野菜を付けて食べる料理です。
大根、にんじん、パプリカなど、拍子木切りにした野菜を用意します。手軽な市販のバーニャカウダソースを使えば、温めて添えるだけで完成です。彩りのよい野菜を組み合わせれば、テーブルが華やかになりますよ。
にんじんとズッキーニのベーコン巻き
拍子木切りにしたにんじんとズッキーニに、それぞれベーコンを巻きます。巻き終わりを爪楊枝で留めましょう。軽く塩・こしょうをして、フライパンで焼いてください。野菜に火が通ったら完成です。お弁当のおかずにも使えますよ。
野菜のピクルス
にんじん、大根、きゅうりなどのお好きな野菜を用意します。それぞれ、皮をむいて拍子木切りにしましょう。
小鍋に酢と水を1:3程度の割合になるように入れて、塩、砂糖、鷹の爪を加えて煮立てます。切った野菜を入れた保存容器に、冷ましたピクルス液を注いでください。蓋をして冷蔵庫で一晩置いたら完成です。砂糖をはちみつに変えると、マイルドな味わいになりますよ。
このピクルス、どう!?大根もきゅうりも、パパが拍子木切りにしたんだよ~!
ひょーしぎー♪ひょーしぎー♪
すごい!上手に切れているから、より美味しそうに見えるよ!
よ~し、頑張るぞ~!
監修
森崎 繭香
お菓子・料理研究家/フードコーディネーター
【HP】 http://www.mayucafe.com/
料理教室講師、パティシエを経て、フレンチ、イタリアンの厨房で経験を積み、独立。
書籍、雑誌やWEBへのレシピ提供、テレビ・ラジオ出演など幅広く活動中。カフェやレストランでの経験を軸に、身近な材料を使った自宅でも作りやすいレシピを心がけている。
「野菜たっぷりマリネ、ピクルス、ナムル」(河出書房新社)、「いつものスープでアレンジレシピ60」「小麦粉なしでつくる たっぷりクリームの魅惑のおやつ」(ともに日東書院本社)、「型がなくても作れるデコレーションケーキ」(グラフィック社)など著書多数。