お料理レシピ・基本

缶切りの使い方とは?てこ式&回転式の仕組み

更新日 2025年04月03日

「うちのご飯は世界イチ」の番外編、お料理の基本をご紹介するミニレッスンへようこそ。第50回は「缶切りの使い方」です。缶切りのタイプごとに、具体的な使い方をご紹介します。

だめだ!マユ先生から教わったさば缶料理を作ろうと思ったのに
缶切りがうまく使えなくて、さば缶が開けられない…

おいおい!出だしからつまずいているじゃないか!

え~っ⁉フライパンが喋った!

そうなのよフラッキー!
怪我するんじゃないかと、見ていてヒヤヒヤしちゃって
今まで手で開けられるプルトップ式の缶詰ばかり食べていたから…
改めてパパに缶切りの使い方を教えてくれる?

合点承知だぜ!
缶切りにもいくつかタイプがあるから
それぞれの使い方を解説するぜ!
よーしさっそくやるぞ、マサキ!

ちょっと、一体どういうことなの~!

目次

フラッキーのHow To

缶切りの使い方

最近では、手で開けられるプルトップ式の缶詰が増えていますが、業務用の缶詰や長期保存用の缶詰などはプルトップ式ではないことが多く、缶切りが必要な場合もあります。
一般的に使われている缶切りは、主に「てこ式」と「回転式」の二種類。今回は、この2種類の缶切りの使い方をご紹介します。

てこ式缶切り

缶のフチ部分に缶切りを引っかけます。

缶切りを前傾させて、刃先を蓋に差し込み、穴を開けます。

缶切りの上体を起こし、穴を開けたところから少し後ろにずらして、再び刃先を蓋に差し込みます。

缶を回しながら、同じ動作を繰り返してください。

蓋は完全に切り離さず、1~2cm残した状態で止めます。

浮いた蓋を缶切りの刃先で持ち上げて、開封します。手を切る恐れがあるので、缶切りを使って持ち上げると安全です。

回転式缶切り

アメリカやイギリスなど、海外で多く使われているタイプの缶切りが回転式です。刃を固定するレバー部分と、刃を回転させるハンドル部分があり、その形や様子から「ねじ式」、「歯車式」、「ロータリー」と呼ばれることもあります。

歯車と三角に尖った部分を使って蓋を開けていきます。

缶のフチ部分を、歯車と三角に尖った部分で挟み込みます。
レバーを握り、刃を缶に突き刺してセット・固定します。

左手にレバーを持ち替え、右手でハンドルを時計回りに回しましょう。ハンドルを回すと、蓋が切れていきます。

蓋は完全に切り離さず、1~2cm残した状態で止めて、缶切りの突起を使って蓋を持ち上げ、開封します。

plus1

ほかにもある!便利な缶切りツール

ご紹介した、てこ式と回転式のほかにも、さまざまな種類の缶切りがあります。

●ワインオープナーや栓抜きが一体になっているもの
フラッキーのHow To

ワインオープナーや栓抜きが一体になっている多機能な缶切り。1台で2、3役を果たしてくれるので便利です。できるだけ荷物を少なくしたい、アウトドアでの使用にもぴったり。
流水で洗い流してもOKです

●電動式

電動式の缶切りは、缶にセットしてボタンを押すだけで、蓋を開けることができます。握力の弱い方やお子さまでも簡単に使えて、怪我の危険が少ないのもこのタイプの特徴。ほかの種類の缶切りに比べると高額で、電池が必要になりますが、力やコツいらずで開けられるのが魅力です。

●左利き用

市販されている多くの缶切りは右利き用に作られていますが、中には左利き専用に作られたものもあります。例えば、てこ式の缶切りは基本的に左側に刃が付いていますが、左利き用の場合は、反対の右側に刃が付いています。左利きの方は、無理に右利き用の缶切りを使うのではなく、左利き用の缶切りを使うと安全に蓋を開けることができますよ。

わあ、きれいに蓋が切れた!
思ったよりも簡単なんだな…
まさか、フライパンに缶切りの使い方を教えてもらうなんて…

“フライパン”じゃないよ、フラッキーだ!

ご、ごめん、フラッキー!

缶切りが使えるようになったから、
缶詰めを使った簡単料理もたくさん叩き込めるな!

お、お手柔らかにお願いします~!

森崎 繭香

監 修

森崎 繭香

お菓子・料理研究家/フードコーディネーター
【HP】 http://www.mayucafe.com/

料理教室講師、パティシエを経て、フレンチ、イタリアンの厨房で経験を積み、独立。 書籍、雑誌やWEBへのレシピ提供、テレビ・ラジオ出演など幅広く活動中。カフェやレストランでの経験を軸に、身近な材料を使った自宅でも作りやすいレシピを心がけている。 「野菜たっぷりマリネ、ピクルス、ナムル」(河出書房新社)、「いつものスープでアレンジレシピ60」「小麦粉なしでつくる たっぷりクリームの魅惑のおやつ」(ともに日東書院本社)、「型がなくても作れるデコレーションケーキ」(グラフィック社)など著書多数。

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