プロに教わる!包丁の正しい持ち方
「包丁の持ち方」を動画で解説。包丁の正しい持ち方・姿勢をはじめ、左手の添え方、切るときの力の入れ方など、上手に包丁を使うための注意点を分かりやすくご紹介します。
料理のプロに教わる!包丁の正しい持ち方・姿勢
「うちのご飯は世界イチ」の番外編、お料理の基本をご紹介するミニレッスンへようこそ。
第1回は、お料理には欠かせない「包丁の使い方」です。なんとなく自己流でやっていた方も、包丁の正しい持ち方・姿勢を学んで、よりスムーズな料理を目指しましょう。
マユ先生!お料理の基本を習いにきましたー
今さら聞けないことばかりですが、よろしくお願いします
ミエさん、ミニレッスンへようこそ
お料理って家庭科の授業でちょっと習ったくらいであとは自己流になりがちですよね
そうなんです…まず教えてほしいのが包丁の使い方!なんです
そもそも持ち方とか合っているのかなって
包丁は正しく扱うことで、お料理の効率がグンとあがりますよ
それでは、実際にレッスンしていきましょう
包丁の正しい持ち方とは?
包丁には、それぞれ用途に合った種類と持ち方があり、包丁に合わせて持ち方を変えるだけで気持ちよく包丁を動かすことができます。また、同じ包丁でも、食材によって持ち方を変えることもあります。包丁の持ち方は数種類ありますが、ここでは、基本的な包丁の正しい持ち方をお伝えします。包丁を正しく持つと、包丁に効率よく力を伝えられるため、長時間作業しても疲れにくくなりますよ。
- 中指を包丁の柄の付け根部分に引っかけます。
- 親指と人差し指で、包丁の柄の付け根部分を挟み中指・薬指・小指の3本でしっかりと柄を握ります。
左利きの人は、左利き用の包丁を!
あなたは右利き?左利き?もし左利きなら、左利き用の包丁に変えることをおすすめします。一般に出回っている包丁は右利き用のもの。右利きと左利きでは刃の角度が異なります。左利き用の包丁を使いはじめたら、切れ味のよさに驚きますよ!
包丁の主な持ち方は3種類
包丁の持ち方には種類と名前があります。最も基本的な持ち方は、動画でご紹介した「握り型」。野菜をリズミカルに刻むときに適しています。
また、魚用の出刃包丁や刃渡りの長い刺身包丁を使うときは「指差し型」で。人差し指を包丁の背に乗せて、刃がブレないように安定させます。
繊維がある食材など、強い力が必要なときは「押さえ型」で。親指と人差し指で包丁の腹を挟み込み、安定性を保ちます。
包丁を使う時の正しい姿勢とは?
包丁を使うときは正しい姿勢で立ちましょう。正しく立つことで、包丁をスムーズに動かすことができ、疲れも半減します。また、食材を真上から見るため、正確に切ることができます。
- 包丁を使う際の姿勢は、調理台と体の間に握りこぶし1つ分ほどあけて立ちます。まな板は調理台と平行に、少しスペースをあけて置きます。
- 最後に包丁の持ち手が右手なら右足、左手なら左足を半歩後ろに下げ、まな板から少し斜めに立つようにしましょう。
包丁の上手な使い方とは?
包丁を上手に使うためには、まず、まな板がずれたり、動いたりしないようにすることが大切です。まな板の下に水で濡らし固く絞ったふきんを敷き、動かないように固定しましょう。
また、包丁を使用しないときは、包丁の刃を自分の方へ向けずに、背を向けてまな板の奥に横にして置いてくださいね。縦に置くと包丁が落ちたときにケガをしてしまいますよ。
では、実際に包丁を使うときの注意点をお伝えしますね。
左手は「猫の手」で添える
包丁は安全に気を付けて使うことが何より大切です。安全に包丁を使うためには、左手の添え方が重要です。
最初に人差し指、中指の第一関節を食材に付けます。人差し指と中指の第一関節を包丁の側面に当て、切りましょう。親指は伸ばさずに、中指、人差し指より短くしてくださいね!これは「猫の手」と呼ばれる添え方で、安全な包丁の使い方の基本です。
上手な切り方は「引いて押す」
上手な切り方のポイントは、包丁をまな板に対して、常に直角に使うこと。包丁は、手前に引き、奥に押すときに切れますから、「上から下へ」ではなく、「引いて押す」を繰り返しながら切るのが基本です。
ただし、刺身は刃先を使って、引きながら。繊維のある肉などは、前に押しながら切ります。
うーーん、なんだかちょっとぎこちないかな
慣れた持ち方があると、最初は窮屈かもしれませんが、1週間ほど意識するとだんだん慣れてきますよ
箸の持ち方のようなものですね!
お家でも意識して、包丁を使いたいと思います♪
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監修
森崎 繭香
お菓子・料理研究家/フードコーディネーター
【HP】 http://www.mayucafe.com/
料理教室講師、パティシエを経て、フレンチ、イタリアンの厨房で経験を積み、独立。
書籍、雑誌やWEBへのレシピ提供、テレビ・ラジオ出演など幅広く活動中。カフェやレストランでの経験を軸に、身近な材料を使った自宅でも作りやすいレシピを心がけている。
「野菜たっぷりマリネ、ピクルス、ナムル」(河出書房新社)、「いつものスープでアレンジレシピ60」「小麦粉なしでつくる たっぷりクリームの魅惑のおやつ」(ともに日東書院本社)、「型がなくても作れるデコレーションケーキ」(グラフィック社)など著書多数。