子どもたちの安全を確保するために、子ども自身の防犯意識を育てる。
担当の先生に聞く「小学生の防犯に関する意識調査」から、子ども自身の防犯意識を育てることの大切さが分かります。
子どもたちの安全を確保するために、子ども自身の防犯意識を育てる。
2004年、子どもの犯罪被害が多発し、小学校から防犯授業を依頼されたことをきっかけに、「ALSOKあんしん教室」がスタートしました。
今回は、あんしん教室でALSOKのガードマンが教えている、『子どもたちが自分の身を守るノウハウ』について、ALSOK広報部に話を伺いました。
危機感は高まっている
ここ数年、警察庁の犯罪認知件数は下がっているにも関わらず、体感治安(※注)は逆に悪化しています。(図1)テレビやインターネットのニュースで流されるテロの映像や、衝撃的な事件の報道などがその原因と考えられます。
※注:人々が日常生活の中で漠然と感じる治安の良し悪しに関する感覚。声かけにだまされないよう注意する
ALSOKが、「あんしん教室」を開催した学校の先生方にアンケート調査をした結果、1割の先生が〝担当クラスの中に危ない目に遭ったことがある児童がいる〟と答え、そのうち4割が声かけにより連れ去られそうになったそうです。
その声かけの手口は図2で示されるように、〝ペットを見せてあげる〟とか、〝タレントにならない?〟という「興味系」、あるいは〝駅まで案内してくれない?〟とか、〝一緒に迷子の犬を探してくれない?〟という「親切系」が目立ちます。なお、ALSOKでは登下校時における防犯の心構えを警視庁が考案した標語「いかのおすし」を使って教えています。
留守番時も要注意
さらにアンケート調査では、10クラスに1クラスの割合で、留守番中に不審な人が訪ねてきたり、電話がかかってきたことのある児童がいると答えています。(図3)
そこでALSOKでは、「いいゆだな」の標語を使って、留守番のときの防犯のポイントを教えています。
実際、留守番中の子どもを狙い、宅配業者や点検業者などを装って、鍵を開けさせ侵入したという事件が度々発生しています。玄関の鍵とドアチェーンは必ずかけ、家族以外は絶対に開けてはいけないということを、徹底させる必要があります。モニター付きインターホンや、身の危険を感じたときに、ボタンひとつでガードマンに駆けつけ要請ができるホームセキュリティがあると、より安心です。
また、留守番中に電話がかかってきたら、「今、親がいないので」はNGワード。「親は今、手が離せません」とか「名前と連絡先を教えてください」と対応するよう教えましょう。
図1.2.3 出典:ALSOK「第3回担任の先生に聞く、小学生の防犯に関する実地調査」(2018年7月)