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自動火災報知設備とは、火災により生ずる煙や熱を感知器が早期に自動的に感知して、警報ベルなどで、建物内の人達に火災を知らせる設備です。延床面積が500㎡以上の共同住宅には「自動火災報知設備」の設置が義務付けられています。住戸内では、主にキッチンや寝室などの天井に設置されています。建物内の感知器、受信機、音響装置は連動しており、火災を感知した感知器が発する信号を受信機が受信し、音響装置が作動する仕組みとなっています。
自動火災報知設備は、住戸内にあっても共有部分なので、居住者が取り外したり交換したりすることはできません。
「住宅用火災警報器」は、すべての住宅に設置が義務付けられています。これは一戸建てのみならず、マンションの各住戸も同様です。住宅用火災警報器もまた火災の発生を早期に感知し、警報音などで知らせる設備ですが、自動火災報知設備とは異なり、他の住戸や共用部などの警報器と連動することはなく、火災を感知した警報器のみが鳴動します。
マンションには、消防設備の定期点検および報告が義務付けられています。年に1回の実施が義務付けられている総合点検では、各住戸の消防用設備が正常に稼働するかも点検します。各住戸の消防設備の点検時には居住者の立ち会いが求められますので、スケジュールを調整して臨みましょう。
[参考]総務省消防庁「火災警報設備等に関する主な規定」
[参考]総務省消防庁「消防用設備等点検報告制度とは」
文:亀梨奈美
WRITER
亀梨 奈美
不動産ジャーナリスト。不動産専門誌の記者として活動しながら、不動産会社や銀行、出版社メディアへ多数寄稿。不動産ジャンル書籍の執筆協力なども行う。
不動産ジャーナリスト。不動産専門誌の記者として活動しながら、不動産会社や銀行、出版社メディアへ多数寄稿。不動産ジャンル書籍の執筆協力なども行う。