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壁紙は5〜10年程度の張り替えが推奨されており、退色や剥がれ、浮きなどの経年劣化が生じやすくなります。空気中の湿度変化に応じて壁紙も乾燥収縮を繰り返し、壁紙の糊の粘着力も弱くなることが「剥がれ」や「浮き」の原因となります。
とはいえ、一度に壁紙のすべてが剥がれることは考えにくく、多くの場合、端から徐々に剥がれていきます。部分的な剥がれであれば、剥がれが広がる前に粘着部のゴミや埃を取り除いたうえで、壁紙の裏側にクロス用の接着剤や文具用の木工用ボンドをはみ出さないように塗布し、十分に圧着します。剥がれてから時が経つと補修が難しくなりますので、早めに対処しましょう。
壁紙にカビが見られる場合は、アレルギーや喘息などのリスクもあるため、注意が必要です。カビの原因とも考えられる雨染みや結露等の湿気対策を検討するほか、早めに消毒用アルコールでカビが発生している部分を拭き取って対処しましょう。ただし、壁紙の種類によっては表面が損傷してしまうおそれがありますので、まずは目立たない場所で試すことをおすすめします。
剥がれやカビの原因にもなる結露に対しては、室内の換気や湿度調整を心がけるとよいでしょう。健康な生活を続けるためにも、壁紙を美しく、清潔に保ちましょう。
文:亀梨奈美
WRITER
亀梨 奈美
不動産ジャーナリスト。不動産専門誌の記者として活動しながら、不動産会社や銀行、出版社メディアへ多数寄稿。不動産ジャンル書籍の執筆協力なども行う。
不動産ジャーナリスト。不動産専門誌の記者として活動しながら、不動産会社や銀行、出版社メディアへ多数寄稿。不動産ジャンル書籍の執筆協力なども行う。