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壁紙の素材による「耐火性」の違い

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2024.03.28

 

 

壁紙はインテリアのひとつとしてお部屋を彩るだけでなく、壁を汚れや傷から守る役割もあります。建築基準法では、耐火性の観点から、階数や部屋の用途によって使用できる壁紙が定められています。認定基準は、次の3つ。加熱後、不燃性能を維持できる時間によって分類されます。

不燃性能 加熱開始後20分以上
準不燃性能 加熱開始後10分以上
難燃性能 加熱開始後5分以上

キッチンのコンロなどの熱源から15cm以内の壁には、消防法の定めに合う下地の上に不燃材のタイルや壁紙が使用されています。また、各戸のキッチンと11階以上の住戸の壁および天井仕上げ材は、建築基準法の規定により準不燃以上の仕上げ材を使用しなければなりません。

壁紙を張り替える際には、既存の性能以上の壁紙を使用してください。既存の壁紙の防火性能がわからない場合は、管理会社に問い合わせてみましょう。

 

 

文:亀梨奈美

監修者

坂 瑞貴

一級建築士/既存住宅状況調査技術者

大手リフォーム会社にて営業・設計・施工管理、大手ハウスメーカーにて営業・設計に従事した後、独立。現在は建築士事務所を設立し、リフォームや新築の設計・現場管理などに従事する傍ら、戸建からマンション管理までインスペクションするさくら事務所で、プロホームインスペクターとしても活動している。

 

WRITER

亀梨 奈美
不動産ジャーナリスト。不動産専門誌の記者として活動しながら、不動産会社や銀行、出版社メディアへ多数寄稿。不動産ジャンル書籍の執筆協力なども行う。

X:@namikamenashi