特集

2024.05.30

広島は第二の故郷! 枡田絵理奈さんが語るご近所さんとのコミュニティ

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プロ野球選手の堂林さんと3人の子どもと一緒に、広島で暮らす枡田さん。ご近所さんと仲が良いそうで「マンション内のコミュニティ形成」について伺いました。

――広島に移住する際に不安はありませんでしたか?

 

枡田絵理奈さん(以下、枡田):最初は「新たな生活が始まる」というワクワクが強かったのですが、知り合いが誰もいなかった事もあり、1週間くらいで寂しくなりました。でも、そこから素敵なご近所さんとの出会いが重なり、今では友達も増え、楽しいご近所付き合いをさせていただいています。

▲枡田絵理奈さん。2008年にアナウンサーとしてTBSテレビへ入社。スポーツ、報道、バラエティーなど幅広い番組を担当。2014年に広島東洋カープの堂林翔太選手と結婚し、広島へ移住。2015年にTBSテレビを退社し、現在はフリーアナウンサーとして活躍中。夫と3人の子ども、そして愛犬と、広島のマンションで暮らしている。
Instagram:@masuda_erina.official

――それが支えになっていたのですね。

 

枡田:近所の方には本当に助けられています。

 

お下がりの服や本をいただいたり、「実家からたくさん送られてきたから」と野菜をくださったりすることもあり、昔ながらのあたたかいご近所付き合いをしています。

 

ちなみに、我が家は夫が賞を取った時にいただくお米やお水をおすそ分けしています。

 

――持ちつ持たれつの良いご関係ですね。

 

枡田:もう本当に。ご近所さんがいるから夫が遠征中でも孤独に感じません。私が体調をくずした時も、みんなが飲み物やお惣菜などを玄関の前に置いてくれて、気がついたらいつもより豪華な食卓になっていたこともありました。

 

「他にも必要なものあったらいつでも言ってね」という優しい言葉をかけてくれて、本当に助かったし、心強かったです。

 

 

――近所の方とはどうやって連絡を取り合っているのでしょうか?

 

枡田:LINEグループです。長男の同級生のママグループとか、次女の同級生のママグループとか、子どもの年齢別のグループが多いですね。みんな同じような悩みを持っているので相談しやすいんですよ。

▲ママ友の子どもの話を、まるで自分の子どもの事のように話す枡田さん

枡田:たとえば、誰かが最近の子育ての悩みを話すと、みんなも気にして見守ってくれる。
自分の親には話しにくくても友達の親には話せることもあるし、家族単位ではなく、みんなでこどもたちのケアをしているような感覚です。

 

やってはいけないことをしていたら自分の子でなくても注意するし、泣いているのを見かけた時は、声をかけたり、こっそりママに伝えてみたり……。

 

お互いの家族をお互いが想っている良い環境です。

 

 

――枡田さんはお仕事柄、初対面の人と話す事には慣れていると思うのですが、コミュニケーションを取るコツはありますか?

 

枡田:色々な経験を積んで思う事は、少しずつ段階を踏むのが大事という事ですね。たとえば初対面の人に突然フランクに話しかけられるとビクッとする人もいます。だからまずは「こんにちは〜」と軽い挨拶をして様子を見る。

 

何度か挨拶をしていると顔見知りになるので、そこから段々と「今日寒いですね」とか「そのコート素敵ですね」とか会話を増やしていく。お子さんがいたら「何歳ですか?」とかは会話の糸口になりやすいですよね。うちは犬がいるので「かわいいですね」と言われたりもします。そういう会話のきっかけを逃さず、少しずつ仲を深めていくんです。

 

そうすると徐々に顔馴染みになり、知り合いになり、そして友人になる。こんな感じで段階を踏むことが多いです。

▲アナウンサーの経験も踏まえコツを教えてくれる枡田さん

枡田:マンション内で時々すれ違う人と、よく同じブランドの服を着ていて、気が合いそうだなぁと思っていたんです。その事について話しかけてみたかったのですが……。まずは「こんにちは〜」くらいで距離を縮めました。顔馴染みになってから思い切って「そのブランドの洋服お好きなんですか? 私も好きなんですよ」と話しかけました。

 

そうしたら「近くにこのブランド売っているショップないですよね? どこで買っているんですか? 通販!? 同じです!」と盛り上がりました(笑)。会話のきっかけはそういう些細な事で良いと思います。

 

 

――枡田さんも堂林選手も多忙だと思うのですが、家族間のコミュニケーションで何か工夫している事はありますか?

 

枡田:昔からそうなんですけど、夫とは寝る瞬間までずっと会話をしています。遠征中も寝る前に電話はしています。野球の話をする事もありますし、子どもの話をする事もあります。「今日、水曜日のダウンタウンおもしろかったね〜」と、他愛のない話をする事もありますね。

 

――一緒にお食事もされているのでしょうか?

 

枡田:シーズン中は夫が家に帰ってくるのが22時くらいになるので、家族5人で夕食を取るのは難しいです。私は子どもたちとご飯を食べてから、夫が食べているのを横で見ています。以前、夫と一緒にご飯を食べていたら太ってしまったので、基本的には見守っています(笑)。

▲堂林選手の食事に付き合っているとお腹が空くため、少しつまんでしまう事もあるそう

――枡田さんが作るのでしょうか?

 

枡田:はい、私は夫の食事に関しては仕事だと思っているので必ず自分で作ります。その日の夫の体調や疲れ具合、気候などを加味してメニューを変える事もありますね。

 

たとえば疲れていそうな時は、鶏肉を揚げようと思っていたけどやっぱり蒸し鶏にしよう、とか。夏バテしている時は量を食べられないので、いかに少ないボリュームで栄養を取ってもらうかを考えます。丼と汁物に命をかける!みたいな(笑)。

 

――アスリートだとやはり高タンパク低脂質の食事が多いのでしょうか?

 

枡田:一般的にはそう言われますよね。でも夫は太りにくい体質なので少し工夫が必要なんです。以前、遺伝子検査をした結果、夫は脂質を取らないと体重が増えない事が分かりました。

 

それまでは「アスリートと言ったら鶏のささみでしょ」と思っていたんですが、夫の場合はそういうメニューばかりだと体重が落ちてしまう。そこからメニューを変えました。鶏ならもも肉、豚なら豚バラ肉と、脂質も一緒に取れる食材を中心にしています。

 

でも脂質が多いと消化に時間がかかってしまうので、たとえば大根おろしを添えて消化を促進するなど、とにかく最大限パフォーマンスを発揮できるよう自分なりに工夫しています。

 

 

▲終始、広島愛を語ってくれました

――そんな堂林選手が引退された時など、将来的に広島から離れる事は考えていますか?

 

枡田:今のところは考えていません。東京から広島に戻ってきた時に「帰ってきたな〜」と感じるので、もはや第二の故郷になっています。

 

ただ、私も夫も一人っ子なので、これから先、親の介護などで場所を移さないといけない日が来るかもしれませんし、子どもの進学などのこともありますし…
未来のことは分かりません。

 

でも、広島から離れたくないと思う気持ちは強いですし、こんなふうに思えているのは、今周りにいてくださる方たちのおかげだと思っているので、日々感謝しています。

 

一番子ども達が手がかかって、でもかわいい今のこの時期に、広島で子育てできていることを本当に幸せに思っています。

 

 

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取材・文:中村昌弘 撮影:平林直己

 

WRITER

中村 昌弘
ライター。「なかむら編集室」代表。住まい・暮らし系のメディアでの取材記事、ビジネス系の書籍の執筆などを手掛けている。 X:@freelance_naka

おまけのQ&A

Q.どんな料理を作る事が多いのでしょうか?
A.夫によく出すのはネバネバ丼です。納豆、キムチ、めかぶ、オクラ、山芋をご飯の上にかけて、シラスや韓国海苔をのせる。手軽に作れて栄養バランスも良いので重宝しています。ちなみに、子どもたちは手の込んだ料理ではなく納豆ご飯が好きみたいです(笑)。
Q.堂林選手が試合に出る時は、いつもテレビで応援しているのでしょうか?
A.テレビはつけておきますが、子どもの寝かしつけなどがあるので、ずっとは観ていません。ちょこちょこチェックするという感じ。たまに友人から「ホームランおめでとう!」というLINEが来て、その時に「あっ、ホームラン打ったんだ!」と気づく事もあります(笑)。