トイレのニオイが気になったら?アンモニア臭やカビ臭を消す掃除方法を解説 トイレのニオイが気になったら?アンモニア臭やカビ臭を消す掃除方法を解説

トイレのニオイが気になったら?アンモニア臭やカビ臭を消す掃除方法を解説

トイレのニオイが気になるときの掃除方法をご紹介します。


question

トイレ掃除をしたばかりなのに、ニオイが気になる…。

answer

トイレのニオイの原因はさまざまだから、ニオイの原因に合わせた対処が必要だニャ!普段はあまり掃除しない壁や床にもニオイの原因があるんだニャ。

■ご注意
便座を取り外して掃除をする際は、必ず取扱説明書を確認してください。また、掃除をするときは、電源をオフにしたり、使用できる洗剤かどうか確認するようにしましょう。落とし切れない汚れや手の届かない所の汚れの掃除は、プロの業者に依頼するのがおすすめです。

トイレのニオイの原因とは?

きれいなトイレ

普段からトイレ掃除をしているのにもかかわらず、ニオイが気になることはありませんか?これは、目に見えない汚れが残っていたり、掃除が行き届きにくい意外な所から発生したりしている可能性が考えられます。そして原因によっては、普段の習慣を少し工夫することで改善されることがあるのです。そこで今回は、トイレ掃除のなかでも気になるニオイに焦点を当てて問題解決の方法をご紹介します。

まずは、トイレのニオイの原因をご紹介します。トイレのニオイの主な原因は以下の5つが挙げられます。それぞれの原因を把握して改善に役立ててみましょう。

アンモニア

立って用を足すことで、便座の裏側や内側、トイレの壁や床に飛沫が飛び散り、各所に付着した汚れからアンモニア臭が発生することがあります。この際、飛び散った細かい飛沫を目視することが難しく、掃除のときに拭き切れていない場合が多いのです。

尿石

尿石は、尿に含まれるカルシウムやマグネシウムが変化してアルカリ性の結晶が形成されたものです。排泄後に洗い流し切れなかった尿が原因となり、便器の水中や便座の裏側などに黄ばみとして現れ、嫌なニオイの原因となります。酢やクエン酸などの酸性の洗剤を利用して掃除するのが効果的です。

ほこり

ほこりが水分や油分を吸収することで、ニオイの原因にもなります。ほこりは主にトイレの床や換気扇などにたまります。

雑菌・カビ

トイレは閉め切った空間であるうえに、水が常に存在するため、湿気がこもりやすく雑菌やカビが繁殖しやすい場所です。たとえば、便器内に残った排泄物をはじめとする汚れに雑菌が繁殖し、トイレの黒ずみになることがあります。そのほかにも、便器のふち裏やトイレタンクの内部、便器と床の接合部分、換気扇などにカビが発生する場合があります。換気扇の羽根やタンク下の配管まわりなどの目立ちにくい場所にも注意が必要です。なかでも、水がたまっている場所や水しぶきがかかった場所に雑菌やカビが発生することで、トイレ内に不快なニオイが充満してしまいます。

下水

トイレの便器内に常に存在する「封水」は、排水管の接合部で、排水管からの虫やニオイを抑える蓋の役割や下水の逆流を防ぐ役割を果たしています。その封水の量が減ると、下水臭がトイレ内に上がってくる可能性があります。封水が減る場合の多くは、トイレタンクや排水管でのトラブルが原因です。封水が減ることはほとんどありませんが、まれに、長期間トイレを使わなかったときや、災害があったときに水量が減少してしまうことがあります。

また、トイレに手洗い場を設置している場合、排水トラップがニオイの原因となることもあります。トイレに設置されている手洗い場を使用しないでいると、排水トラップの水が蒸発し、下水のニオイが漂うことがあります。そのため、手洗い器を使用しない場合でも、たまに水を出して水を補充することが重要です。

換気効率の低下

換気扇には、トイレ内のニオイを外に排出し、新鮮な空気と入れ替える役割があります。換気扇のカバーや羽根にほこりがたまっていたり、経年劣化によってモーターが機能しなくなったりすると空気の循環がうまくいかず、嫌なニオイの原因となります。

トイレの落ちない汚れは長谷工にお任せ!

家族みんなが毎日使うトイレは、どんなにお掃除してもなかなか落とせない汚れがついてしまいがち…。見えないところに蓄積された汚れやカビも、プロの技術できれいにしませんか?長谷工がご案内するハウスクリーニングでは、気付きにくい壁や床の汚れも一緒に快適空間に仕上げます!ぜひ、お気軽にご相談ください!

トイレクリーニング

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【トイレのニオイ】壁や床の掃除方法

■所要時間:15分~
■難易度:★★☆☆☆
■掃除頻度の目安:週に1回

トイレ掃除をする際には、ゴム手袋を着用して換気をしながら行なってください。また、掃除してもニオイが残る場合は、プロの業者にトイレクリーニングを依頼しましょう。

まず、壁や床のほこりをハンディーワイパーやフローリングワイパーなどで取り除きます。この際、掃除機を使うと雑菌をまき散らす恐れがあるので掃除機は使わないようにしましょう。

トイレの壁と床の掃除方法

アンモニア臭が気になる場合は、天井のほうから壁や床へクエン酸水をスプレーし、5分程度置いた後、水拭きするとより効果的です。クエン酸水は、水200mlに対してクエン酸小さじ1/2(濃度1%)の割合で作ります。また、クエン酸水は作ったら2~3週間以内に使い切るようにしましょう。

アルコール水の作り方

ニオイがない場合は、除菌効果の高いアルコール水を使用しましょう。アルコール対応のスプレーボトルに、水110mlを入れます。そして、消毒用エタノール90mlを加え、濃度35%にしたものを使います。基本的にアルコール水は3か月以内に使い切りましょう。

なお、クエン酸水やアルコール水を使用しても問題がないか、掃除の前にあらかじめ壁紙の素材をご確認ください

【トイレのニオイ】便座の裏側の掃除方法

■所要時間:15分~
■難易度:★★☆☆☆
■掃除頻度の目安:週に1回

便座の裏側の掃除方法

便座の裏側は便器内ではね返った汚れがたまりやすく、掃除を怠ると悪臭の原因となります。便座の裏側にアルコール水をスプレーしてから、水に浸し固く絞った雑巾や除菌クロスなどで汚れを拭き取りましょう。汚れが広がらないように、きれいな部分から拭いていくのがおすすめです。

なお、温水洗浄便座(トイレノズル)を使用している場合、便器と便座の間の箇所は掃除がしにくく、汚れがたまりニオイが発生することがあります。便器と温水洗浄便座の間の箇所を掃除する際は、便座横のボタンを押しながら手前に持ち上げて行ないます。ただし、便座を外す方法はメーカーごとに異なるため、しっかりと取扱説明書を読んでから外すようにしましょう。また、電源コードやホースが付いている場合は無理に引っ張らないように注意してください。

【トイレのニオイ】ふち裏の尿石掃除

■所要時間:20分
■難易度:★★★☆☆
■掃除頻度の目安:週に1回

ふち裏の尿石掃除には、以下のものを準備します。

・水200ml
・クエン酸小さじ1/2
・スプレータイプのボトル

尿石落としは、アルカリ性の尿石と中和する、酸性のクエン酸を利用するのが効果的です。先に述べた内容でクエン酸水を作り、吹きかけて掃除する方法がおすすめですが、それだけでは十分に尿石が取れない場合があります。その際には、クエン酸水とトイレットペーパーでパックしてこびり付いた尿石を取る方法が有効的です。

トイレのクエン酸水パック

クエン酸水をスプレーした場所にトイレットペーパーを貼り、追加でクエン酸水を吹きかけます。10分程度放置したら、水を流してこすりましょう。そうすることで尿石を落としやすくなります。

この掃除方法は、とてもシンプルで実践しやすいためおすすめです。

【トイレのニオイ】便器の黒ずみ掃除

■所要時間:5分~
■難易度:★★★☆☆
■掃除頻度の目安:週に1回

トイレの黒ずみは、重曹とブラシを用いて落とせることがほとんどです。重曹は、ナチュラル洗剤であり、粒子が細かく、素材を傷めずに汚れを落とせるため、安心して掃除に使えます。使い勝手がよい重曹ですが、水を流せる部分以外で使ってしまうと、粉末状で跡が残りやすいため注意が必要です。

トイレの黒ずみ掃除

始めに、便器内に重曹の粉末をまき、ブラシを使ってこすり洗いします。汚れている場所に重曹の粉末を直接付けると、より効果的です。
またこの際、全体を濡らしたブラシで軽くこすっておくことで掃除しやすくなります。

なお、手の届かない場所や見えない部分の掃除は、プロの業者に依頼することがおすすめです。日頃の掃除では落とし切れない汚れも、プロの手できれいになります。そういった部分の掃除方法に不安がある方や掃除をする時間がない方は、無理せずプロに任せてみましょう。

お掃除のミカタ

封水の量にも気を付けよう!

封水とは、便器の中にためられた水のことです。長い間家を空け、トイレを長期間流さない場合は、封水から水が蒸発してしまい、ニオイが発生することがあります。また、先にお伝えしたように、水を一定量ためておくことには下水管からの悪臭を防ぐ役割があるため、水位が下がることで悪臭の原因となります。さらに、封水が古くなることで、残った排泄物に雑菌が繁殖し汚れやニオイを引き起こし、便器に黒ずみが発生する場合もあるのです。

封水の予防策

対策としては、なるべく流さない時間が長くならないよう心がけることや、使用後は蓋を閉め、水の蒸発を防ぐことが挙げられます。また、封水に大さじ1の過炭酸ナトリウムを入れておくと、雑菌の繁殖を防ぎニオイや汚れの予防になりますよ。

【トイレのニオイ】換気扇のほこり掃除

■所要時間:5分~
■難易度:★★☆☆☆
■掃除頻度の目安:週に1回

トイレの便器や壁、床を掃除していても換気扇の掃除までは気が回らないといった方もいるのではないでしょうか?換気扇のフィルターにほこりが詰まっていると空気を吸い込めず、換気扇としての役割が果たせていない場合があります。また、ほこりがたまるとカビの発生につながり、汚れた状態で換気扇を回すことで空気も汚れてニオイの原因となります。定期的な掃除を心がけましょう。

換気扇の掃除方法

換気扇表面にほこりが付着している場合には、ハンディワイパーで換気扇表面を軽くなでるようにして拭き取ります。この際、換気扇の電源を必ず切り、ほこりやカビを吸い込まないようにマスクを装着しましょう。

【トイレのニオイ】タンク内の掃除

■所要時間:30分
■難易度:★★☆☆☆
■掃除頻度の目安:3か月に1回

トイレタンクの内部には樹脂やゴム製、発泡スチロールの部品などさまざまな部品があります。これらの部品を傷付けると故障につながるため、掃除の前にメーカーの取扱説明書を確認しましょう。

また、基本的にトイレタンクの内部掃除には洗剤は使用できません。そのため、今回は洗剤を使わない方法をご紹介していきます。

トイレのタンク

始めに、タンク内部の広い面をスポンジでしっかりこすり洗いします。次に、長い柄のブラシと使い古した歯ブラシを使って、パイプや各部品の汚れを取り除きます。タンクの底の汚れは、ブラシでしっかりとこするのが効果的です。汚れが落ちたら、止水栓を少しゆるめて水を流し、洗浄レバーを回して、十分に水で洗い流します。最後に、蓋を元に戻し、止水栓を元の位置に戻したら完了です。

トイレのニオイ対策をするには?

ここまでトイレのニオイが気になるときの対処法をご紹介してきました。こまめに掃除をしていても、掃除が行き届かない箇所に汚れが蓄積し、頑固なニオイの原因になっている場合があります。しかし、日々のちょっとした対策で嫌なニオイの発生を未然に防ぐことも可能です。どのような方法があるのか見ていきましょう。

こまめに掃除する

汚れを放置するとニオイの発生につながります。そのため、汚してしまったらこまめに拭き取ることを習慣付けましょう。掃除用具やトイレシートを取りやすい場所に置いておくと、汚れたらすぐに掃除ができるのでおすすめです。また、トイレは湿度が高い環境ですので、こまめに換気をし、カビの発生を抑制することがニオイの発生も防ぐことにつながります。

用の足し方に気を付ける

トイレを汚さないように、使用方法を見直してみましょう。汚れが飛び散るのを防ぐために、流すときは蓋を閉めたり、男性は座って用を足したりすることが効果的です。

消臭剤や芳香剤を置く

消臭剤や芳香剤を購入することで手軽に嫌なニオイを軽減できるでしょう。消臭効果だけでなく、香料による香りの付いた消臭芳香剤や、消臭スプレーなどさまざまな商品があるので便利です。しかし、どれもニオイを抑えるだけで根本的に解決はできません。慢性的なニオイを解消するには、ニオイの原因となっている箇所を掃除するようにしましょう。

裏技

アロマオイルでニオイ予防!
きらりアイコン

除菌効果の高いハッカ油を消毒用エタノール500mlに対して20滴加え、よく振って溶かしてから先にご紹介した方法で、アルコール水を作ります。ニオイの原因のひとつであるアンモニア臭を防ぎつつ、掃除後の清涼感をプラスしてくれるでしょう。

トイレの落ちない汚れは長谷工にお任せ!

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わ~!トイレ空間がスッキリ。

少しの掃除でニオイが気にならなくなるね。

嫌なニオイを付けないために、日頃から気を付けてトイレを使うことが大切だニャ。そうすれば、みんなが気持ちよく使えるようになるニャ!

監修 本橋 ひろえ ナチュラルクリーニング講師

本橋 ひろえ

北里大学卒業後、化学薬品会社で合成洗剤の製造を経験。2006年より、東京を中心にナチュラルクリーニング講座を開催。子どもやペットがいる家庭でも安心してできる、環境や肌にやさしいクリーニング方法を伝えている。テレビ、ラジオ出演や雑誌の取材協力など、メディアでも活躍。「ナチュラルお掃除大全」「やることの「見える化」で掃除をラクにする方法」(ともに主婦の友社)、「家じゅうピカピカ!ラクチン大そうじ虎の巻 ナチュラル洗剤で安楽早」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など、著書多数。