エアコンのカビ掃除を自分でやるには?放置してはいけない理由も解説 エアコンのカビ掃除を自分でやるには?放置してはいけない理由も解説

エアコンのカビ掃除を自分でやるには?放置してはいけない理由も解説

ニオイの原因にもなるエアコンの黒カビを落とす方法をご紹介します。


question

エアコンがカビ臭い気がする…。

心なしかいつもよりエアコンの効きも悪い気がするし。エアコンのカビはどうすれば取り除けるの?

answer

エアコンのカビはアルコール水を使って掃除できるニャ!でも、エアコン内部の汚れは自分では掃除できないから注意が必要ニャ。

■ご注意
エアコンの掃除をする際は必ず電源をオフにしてから行なうようにしましょう。また、エアコン内部は自分で掃除できる部分が少なく、無理にいじると故障する恐れがあるのでご注意ください。さらに、今回ご紹介するルーバーや吹き出し口にカビが付着している場合は、内部にもカビが発生している可能性があるため、不安な方はプロの業者に任せるようにしてください。

エアコンのカビを放置すると体調不良に!?

エアコンとリモコン

季節の変わり目で、久しぶりにエアコンを使用したら部屋が臭くなったり、咳が出たりといった経験がある方もいるのではないでしょうか?
エアコンをつけ始めたときに咳やくしゃみが出たり、原因不明のかゆみや息苦しさを覚えたりする場合は、エアコン内部のカビが原因かもしれません。

エアコンの内部に発生したカビは、ニオイだけでなく健康被害をもたらす恐れもあります。たとえば、アレルギーやアトピーといった症状です。

カビが見えていなくても、酸っぱいニオイがするようになったらエアコン掃除が必要なサインになります。不快を感じる前に定期的に掃除することが大切です。

ただし、エアコン内部には熱交換器(フィンやファン)、ドレンパンなどさまざまな部品があり、分解が難しいため、内部を掃除する際は、必ずハウスクリーニングをはじめとするプロの業者に頼むようにしましょう。

プロならエアコン内部まできれいに!

自分では掃除のできないエアコンの内部には、カビや汚れがたまっている可能性が!そのまま使うと、不快なニオイや空気の汚れの原因になることも。プロによる分解洗浄で、エアコン内部をきれいにすることができます。ぜひ、気になる方はエアコンクリーニングサービスのご案内も行なっている長谷工にご相談ください!

エアコンクリーニング

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エアコンにカビが発生する原因とは?

エアコンを清掃する作業員

エアコンに付着するカビの多くは黒カビです。原因は主に「温度・湿度・汚れ」の3つです。ここでは、カビが発生する条件をそれぞれご紹介します。

温度

カビは、温かい場所を好む傾向にあり、特に20~30度で活発になります。寒い冬であっても、エアコンを使用して部屋を温めると、カビが発生しやすくなる条件がそろってしまうのです。

湿度

カビは湿度が高い状態を好み、約70%を超えると活発になります。夏の暑い日の冷房稼働中に水滴が落ちてきた、という経験はありませんか?この水滴は結露で、冷房運転により熱を帯びるエアコン内部と、冷えていく室内の温度差から生じます。結露を放置すると、エアコン内部でカビが発生しやすくなるでしょう。

汚れ

カビは、ごみやほこりにたまった汚れを養分にして繁殖します。エアコンは空気中の汚れを吸い込んでおり、汚れが集まりやすい環境にあるため、汚れがたまったままだと、カビはこれを栄養源にしてますます成長する恐れがあります。

エアコンのカビ掃除はどこまで自分でできる?

エアコンの掃除をする場合は、分解はせず、エアコンまわりをきれいにしたり、フィルターを外してきれいにしたりするくらいにとどめましょう。内部のカビが気になり、分解が必要な場合は、先にもお伝えした通り、必ずプロの業者にお任せすることをおすすめします。

今回は、自分で手入れができる場所のなかでも、カビが生えやすい場所であるフィルター、ルーバー吹き出し口の簡単な掃除方法をご紹介します。

【エアコンのカビ掃除】フィルター

■所要時間:30分~
■難易度:★★★☆☆
■掃除頻度の目安:2週間に1回

まずはエアコン前面のカバーを開け、フィルターを取り外してから、掃除機でフィルターのほこりを吸います。エアコンにフィルターが付いたまま掃除機をかけるとカビやほこりが部屋中を舞ってしまうため、フィルターは外して作業しましょう

エアコンフィルターの掃除方法

次に、フィルターを水かお湯で洗浄します。裏側から表側に向かって水をかけると落としやすいですよ。

洗剤を使ったフィルターの洗い方

カビや油汚れのような水で落としきれない汚れは、せっけんとスポンジを使用し、優しくこすり落とします。
洗い終わったら、せっけんの残りがないようしっかりとすすぎ落としましょう。すすぎ残したせっけんがカビの原因になってしまうためです。

タオルを使ったフィルターの拭き取り方

すすぎ終わったら、水気をタオルや布で拭き取り、完全に乾いたらアルコール水をスプレーして再度乾かしてから装着します。水気はカビの原因になるため注意しましょう。

お掃除のミカタ

アルコール水の作り方!
アルコール水スプレーの作成方法

アルコールは、殺菌・消毒作用が強いためカビの除去や予防に効果的です。アルコール水は110mlの水に、90mlのアルコール(消毒用エタノール)を加えて作ります。

【エアコンのカビ掃除】ルーバー

■所要時間:15分~
■難易度:★★☆☆☆
■掃除頻度の目安:月に1回

ルーバーとは、吹き出し口に付く横に長い板状の部品で、エアコンの風向きを調整する役割を持ちます。ルーバーが外せる仕様の場合、外して水洗いするのがおすすめです。

ルーバーには、黒カビだけでなくほこりが付着していることも多いため、最初はハンディワイパーで軽く掃除をします。

エアコンルーバーの掃除方法

手が届きにくい箇所は、簡易掃除棒にアルコール水をスプレーし、細かい部分のカビを取ります。

なお、ルーバーの掃除では、すすぎが必要な洗剤は使用しないようにしましょう。先に述べたように、せっけんのような泡の立つ洗剤のほとんどはすすぎ残すとカビの原因になってしまうからです。掃除の際は、除菌ができて、揮発性の高いアルコール水の使用が最適です。

お掃除のミカタ

簡易掃除棒の作り方!

簡易掃除棒は、割っていない割り箸にキッチンペーパーやフローリング用シートを挟み、クルクルと巻き付けて輪ゴムで止めるだけで作成できます。エアコン掃除では、狭い吹き出し口の手が届かないような隙間や細かな部品も拭きやすくなりますよ♪

【エアコンのカビ掃除】吹き出し口

■所要時間:10分~
■難易度:★☆☆☆☆
■掃除頻度の目安:月に1回

吹き出し口に付着したカビに対しては、ルーバーを外せない場合と外せる場合の2つの掃除方法をご紹介します。

エアコン吹き出し口の掃除方法

エアコンのルーバーを外さずに掃除する場合は、簡易掃除棒を使用し、アルコール水をスプレーして隙間から掃除をします。

一方で、ルーバーが外せるタイプのエアコンの場合は慎重にルーバーを外した後、キッチンペーパーや布にアルコール水をスプレーして吹き出し口を拭きます。アルコール水は揮発性なのでそのまま放置できますが、特に早く乾かしたいときは30分程度、送風運転しましょう。

お掃除のミカタ

エアコン内部のカビ掃除はプロに任せよう!

ルーバーや吹き出し口にカビが付着している場合は、エアコン内部にカビがたまっているサインかもしれません。その際は、ハウスクリーニングをはじめとするプロの業者に依頼するのがおすすめです。

エアコンクリーニングを利用した方に対して独自のアンケート調査を行なったところ、「ほこりっぽいニオイが消えて快適になった」「汚れが取れて電気代の節約にもつながった」といった感想がありました。また、「黒い汚水が出てビックリした」などと汚れのひどさに驚いた方も多数いました。エアコンは自分で掃除できる部分が限られるため、内部のクリーニングはプロに任せるのが安心でしょう。

エアコンのカビ掃除で注意する点

エアコンの掃除は間違った方法で行なうと故障や火災を引き起こす恐れがあります。以下の点に注意して安全に掃除しましょう。

エアコンに水をかけない

エアコン内部には精密な電子機器が組み込まれているので、水掃除ができる部分はごく一部です。エアコンを奥まで掃除しようとして誤って水や洗剤をかけてしまうと、重大な故障につながるかもしれません。

水拭きをする際には、タオルをしっかりと絞り、余分な水分ができるだけ残らないように注意しましょう。水拭きが終わったら、必ず乾いたタオルで乾拭きし、残った水分を完全に拭き取ります。さらに送風機能を使ってしっかり乾燥させることが大切です。

市販のエアコンスプレーを使用しない

市販のスプレーをエアコン内部に使用した場合、洗剤が完全に除去されないと、残った洗剤に汚れが付着し、やがてカビの発生や繁殖につながることがあります。

エアコンのカビを予防するためには?

せっかくエアコンの掃除をしても、すぐにカビが発生してしまったらショックですよね。少し工夫するだけでエアコン内のカビは発生しにくくなります。ここでは、エアコン内をきれいに保つためのポイントをご紹介します。

部屋の換気

部屋の換気を行なうことで、室内の空気を入れ換えたり、ほこりを外に出したりする効果があります。カビの発生条件がそろわないように、定期的に部屋の換気を行ないましょう。

フィルターの定期的な掃除

フィルターは、ほこりやごみの受け口であるため、汚れが集まりやすい箇所です。フィルターの掃除を怠ると、ほこりが原因でカビが繁殖してしまったり、エアコンの効きが悪くなってしまったりといった可能性もあります。

フィルターは、ほかの部品に比べて外しやすいので、こまめな掃除がおすすめです。また、部屋の掃除頻度を高めることでフィルターが汚れるのを防止できるでしょう。

ワイパーを使ったエアコン上の掃除方法

また、エアコンの上やまわりなど、伸縮性のワイパーでこまめに掃除することも効果的です。

エアコン内部の乾燥

エアコン内部を乾燥させることで結露を乾かし、カビの繁殖を防ぎます。エアコンを使用した後、送風運転にすると湿気を減らせます。エアコンによっては内部クリーン機能が付いているものもあるため、チェックするとよいでしょう。

キッチンの換気扇やレンジフードの掃除

キッチンにある換気扇やレンジフードが汚れていると、部屋に油を含む蒸気が流れ、エアコン内部が油で汚れやすくなります。日頃からきれいに保てるとよいでしょう。

プロならエアコン内部まできれいに!

自分では掃除のできないエアコンの内部には、カビや汚れがたまっている可能性が!そのまま使うと、不快なニオイや空気の汚れの原因になることも。プロによる分解洗浄で、エアコン内部をきれいにすることができます。ぜひ、気になる方はエアコンクリーニングサービスのご案内も行なっている長谷工にご相談ください!

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エアコンのカビ臭さがなくなった~!これで夏場を快適に乗り切ることができるね。

カビを内部に侵入させないためにも定期的なエアコン掃除が必要ニャ!ほこりがたまったなと感じたら掃除するようにしようニャ。

ほこりがたまったら注意サイン!これからはこまめに掃除しようっと!

監修 本橋 ひろえ ナチュラルクリーニング講師

本橋 ひろえ

北里大学卒業後、化学薬品会社で合成洗剤の製造を経験。2006年より、東京を中心にナチュラルクリーニング講座を開催。子どもやペットがいる家庭でも安心してできる、環境や肌にやさしいクリーニング方法を伝えている。テレビ、ラジオ出演や雑誌の取材協力など、メディアでも活躍。「ナチュラルお掃除大全」「やることの「見える化」で掃除をラクにする方法」(ともに主婦の友社)、「家じゅうピカピカ!ラクチン大そうじ虎の巻 ナチュラル洗剤で安楽早」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など、著書多数。