鏡のお掃除方法。お風呂、洗面台、リビングなど置き場所による汚れの原因とは?
鏡を置いている場所別に、汚れの種類に合わせた掃除方法をご紹介します。
■ご注意
特殊加工がなされている鏡では、本記事でご紹介している掃除方法を行なうことで、表面を傷付けてしまう恐れがございます。掃除の前に必ず取扱説明書を確認するようにしてください。不安な方は専門業者へ確認しましょう。
鏡の汚れとその原因
用途に合わせていろいろな場所に置かれている鏡ですが、置かれている場所によって汚れやその原因が異なります。鏡の掃除を始める前に、鏡に付きやすい汚れの種類やその原因について見ていきましょう。
水垢
水垢は浴室や洗面台など、水まわりの鏡に多く見られ、白いウロコ状になって鏡に付いていることが多いです。この水垢は、水道水に含まれるミネラル分(カルシウムやマグネシウムなど)がこびり付いたものです。水垢は、アルカリ性の汚れなので、酸性の性質を持つクエン酸が効果的です。
曇り
浴室や洗面台など、水まわりの鏡は白っぽく曇ることがあるでしょう。鏡が曇る原因のひとつは、水垢です。浴室や洗面台を使った後、水滴をしっかり拭き取らなかったりすることによって曇ってしまうのです。
このほかにも、鏡の表面ガラスの化学反応による「白ヤケ」があります。鏡の表面が水に濡れるとガラスに含まれる成分が水に溶け出し、空気中の二酸化炭素と反応して、炭酸水素ナトリウムや炭酸カルシウムが生まれます。これらの物質が白ヤケの原因であり、鏡が濡れたり乾いたりを繰り返すうちに次第に目立ってきます。白ヤケは外部から付着している汚れではないので、もし鏡に白ヤケができてしまったら、鏡の表面を研磨し削って取り除くほかありません。なお、最近の家庭用の鏡では、白ヤケ自体ができにくいように改良されているものもあります。
皮脂(手垢)、化粧品
皮脂(手垢)や化粧品汚れは、ドレッサーやメイクボックスなど、メイク・整髪を行なう場所にある鏡に付きやすい汚れです。鏡を手で直接触れたり、化粧品が垂れたりすることによって生じます。皮脂汚れは油性なので、油を溶かす作用のあるアルコール水を使うとよいです。
重曹をお湯で溶かした重曹水でも汚れは落ちますが、アルコール水のほうが乾きやすく、拭き跡が残りにくい点でより使いやすいでしょう。なお、どちらの場合でもコーティングを施した鏡には使えない場合があるため、取扱説明書をよく読んでからご使用ください。
ほこり
ほこりは、玄関やリビングの姿見など、人がよく通る場所に置かれている鏡に付きやすい汚れです。玄関の出入りで外から入ってくるほこりや、衣類やソファなどの布製品から舞い上がったほこりが静電気で吸い付きます。ほこり汚れはしつこくこびり付くようなことはほとんどありませんが、毎日少しずつ、しかし着実に付いていく汚れですので、こまめな拭き掃除が必要になります。
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詳しくはこちら鏡の汚れ別・効果的な掃除方法
ここまで鏡の汚れを種類別に見てきましたが、汚れの種類ごとに掃除方法はそれぞれ異なります。表面を傷付けずにしっかりと汚れを落とすことができる、そんな鏡の掃除方法を汚れ別にご紹介していきます。
水垢の掃除方法
■所要時間(置き時間も含む):20分~
■難易度:★★☆☆☆
■掃除頻度の目安:汚れが気になったとき
まず、鏡全体にクエン酸水をスプレーし、その上にキッチンペーパーを貼り付けます。さらに、キッチンペーパーの上から、クエン酸水をスプレーします。クエン酸水を吹きかけたら、10分程度放置しましょう。
10分程度たったら、キッチンペーパーを取り外し、スポンジでこすり洗いをします。これが終わったら、水で洗剤を洗い落としましょう。最後に、マイクロファイバークロスで乾拭きをして、水気を拭き取ります。
頑固な汚れにはメラミンスポンジや紙やすりを!
スポンジでこすり洗いをしても汚れが落ちない場合は、メラミンスポンジを使ってみましょう。それでも汚れが落ちない場合は、目が細かい耐水性のサンドペーパーを使ってみるのがおすすめです。2つに折ったサンドペーパーでヘラを挟んで、汚れをこするようにして落とします。ただし、曇り止めのような特殊加工が施されている鏡には、メラミンスポンジやサンドペーパーの使用を避けましょう。表面を傷付けてしまう恐れがあります。
曇りの掃除方法
■所要時間(置き時間も含む):20分~
■難易度:★★☆☆☆
■掃除頻度の目安:汚れが気になったとき
水垢による曇りの汚れを掃除する場合は、前述した方法で落とすようにしましょう。注意したいのは、曇りの原因が白ヤケであるケースです。鏡表面の研磨が必要となり、力の入れ具合によっては、傷が付いたりムラができたりする恐れがあります。市販の研磨剤を使って自力で落とすことも可能ですが、プロに依頼するか鏡自体の交換を検討するのもおすすめです。
皮脂(手垢)、化粧品の掃除方法
■所要時間:1分~
■難易度:★★☆☆☆
■掃除頻度の目安:毎日
まず、鏡全体にアルコール水を吹きかけましょう。アルコール水をスプレーしたら、乾いたクロスで拭き取ります。曇り止め加工が施されている鏡には、アルコール水の使用を控えてください。表面の加工がはがれてしまう恐れがあります。
なお、鏡の表面加工の関係でアルコール水が使えない場合、前述の重曹水を使用することが可能ですが、加工の仕様によっては重曹水も使えない場合があるので、取扱説明書をよくご確認ください。
ほこりの掃除方法
■所要時間(置き時間も含む):1分~
■難易度:★☆☆☆☆
■掃除頻度の目安:毎日
鏡に付いたほこりは、ハンディワイパーでなでるように拭きましょう。上から下へ向かってほこりを拭いていきます。毎日1回拭き掃除をしておけば、ほこりがたまり過ぎる心配もありません。また、立て掛けるタイプや自立式の鏡は、使わないときに大きめのタオルや布を掛けておくことで、ほこりがたまったり傷が付いたりするのを防止することができます。
鏡の汚れを防ぐコツ
日々の生活に欠かせない鏡。毎日のちょっとした心がけや工夫で、鏡の汚れを付きにくくすることができます。
水滴を拭き取って水垢対策
浴室や洗面台など水まわりの鏡は、使うたびに水滴を拭き取ることで水垢になるのを防止できます。たとえば、浴室の場合は、スクイージー(水切りワイパー)、洗面台には拭き取り用のマイクロファイバークロスを置くなどし、使うたびに水滴を拭き取れるように工夫しましょう。
化粧品や歯磨き粉はその場で落とす
化粧品や歯磨き粉などは放置するとこびり付きやすくなります。汚れに気付いたらその場で落とすようにしましょう。たとえば、浴室なら最後にシャワーで全体を洗い流す、洗面台は水滴と一緒に拭き取るなど、気付いたタイミングで汚れを落とすようにしましょう。
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詳しくはこちら白っぽい汚れが取れて、お風呂場の鏡がピカピカになった!
洗面台の鏡の掃除はまかせて!
汚れに合わせて掃除方法を使い分けること、汚れが付いたら早めに落とすことで、ピカピカ鏡をキープできるニャ!
よーし、玄関の鏡もピカピカにしてこよう!
お風呂場の鏡掃除をサボっていたら、白っぽい汚れが付いてなかなか落ちない…。
どうしたらきれいに落とせるの?
浴室の鏡に付く、白っぽい汚れは水垢!クエン酸を使うと落とせるニャ!
鏡は置いてある場所によって汚れの種類が違うから、汚れに合った方法で掃除するのがポイントだニャ。