マンション建替えの概要
老朽化に加え耐震性能が不足している店舗併設型マンションを建替えにより解決
本郷センターハイツは1977年に分譲され、1~2階が店舗、3階が駐車場、4~10階が住宅というマンションでした。築後40年も過ぎると建物の老朽化や排水設備の不具合等が日に日に表面化していました。
2004年に簡易耐震診断で耐震性不足が明らかになったのを機に、災害発生時の避難を想定し、各住戸の玄関ドアとエレベーターの修繕を行いましたが、耐震補強を含めた大規模修繕はその後も先送りされ続けていました。
そんな中、店舗床所有者からの建替え提案をきっかけに2014年、理事会を中心に再生のための勉強会を始めることになりました。
そして長谷工コーポレーションが事業推進アドバイザーとして参加し、個別面談等を通じて、検討内容の周知や建物再生に関する意向把握を実施しました。
当初は「オール住宅プラン」で建替え事業を推進していたものの、店舗借家人の再出店意向が強く「店舗併設プラン」へ計画変更の必要性が生じたため、店舗床所有者との協議で約2年にわたり事業がストップしてしまいました。
長谷工コーポレーションはこれ以上停滞すれば事業推進が難しくなると判断し、店舗床所有者に権利を売却いただくよう調整を進め、関電不動産開発に権利を買い取っていただきました。
最終的に関電不動産開発・野村不動産・長谷工不動産が事業者として参画し、「店舗併設プラン」として建替え事業を推進することになりました。
本建替え事業は名古屋市初の民間建替え事業となりました。住宅地でありながらも地下鉄駅へ徒歩1分という利便性に優れた立地に1階に店舗、その上階に住戸94戸の地上15階建てのマンションと生まれ変わり、
10名の権利者の方に新しいマンションへご入居いただくことができました。