大阪府大阪市旭区大宮
オール長谷工グループによる既存不適格マンションの建替え事業
マンション建替えの概要
事業協力者選定から建替え決議、等価交換契約、
明け渡しまでわずか1年で済ませ、消費税率改正 (5%→8%) の影響を回避
大宮第一コーポは、1966年に大阪市住宅供給公社により分譲された、鉄骨造(一部鉄筋コンクリート造)7階建98戸のマンションでした。
2007年の3回目の大規模修繕工事を実施後、「次の大規模修繕では、
費用面や機能回復にも限界がある」との意見があり、10年後の2017年の建替え実施に向けた検討を開始しました。
しかし、2012年8月に国会で2014年4月から消費税を5%から8%に引き上げる法案が成立したため、
管理組合は、建替え実施予定時期の2017年を2014年へと3年の前倒しを決定しました。
一方で、大宮第一コーポは、建築基準法上、同規模の再建築ができない既存不適格マンションであり、
デベロッパーは一般分譲住戸が多く見込めないことから事業参画に慎重でした。
長谷工コーポレーションは建設業が本業であり、一般分譲住戸数の多少に関わらず工事受注を見込めること、また住宅販売についてもデベロッパー部門や販売部門をグループに有するため、建替え事業が可能と判断し、積極的に事業参画を決めました。
消費税アップによる建替えの従前資産評価減、費用負担増を避けるために、
デベロッパー選定から約1年後の2013年9月末までに新しいマンションの売買契約締結が絶対条件の中、
管理組合、コンサルタント、長谷工コーポレーションが一致団結して合意形成にあたった結果、
半年後の2013年3月に建替え決議、残りの半年の間に補助金申請や建築確認の認可、新住戸選定や等価交換の不動産売買契約、旧マンションの明け渡しが完了し、予定の還元条件を守ることができました。