マンション生活で起こりがちなトラブルのひとつに「騒音」の問題が挙げられます。深刻なクレームになりやすいのは、固体音。床や壁、天井などの固体から振動が伝わり、音として耳に届く足音やドアの開け閉めの音、トイレの排水音などです。
大きな音の発生につながることを行わないように意識することは大切ですが、建物の構造によって伝わる音の大きさには違いがあることから居住者としてできる対策には限りがあるため、マンションの遮音性能を知っておくことも大切です。
マンション生活で起こりがちなトラブルのひとつに「騒音」の問題が挙げられます。深刻なクレームになりやすいのは、固体音。床や壁、天井などの固体から振動が伝わり、音として耳に届く足音やドアの開け閉めの音、トイレの排水音などです。
大きな音の発生につながることを行わないように意識することは大切ですが、建物の構造によって伝わる音の大きさには違いがあることから居住者としてできる対策には限りがあるため、マンションの遮音性能を知っておくことも大切です。
建築物の遮音性能は「D値」を使って表します。マンションの住戸間の遮音性能として、一般的に「D-50」以上の値であれば適正だと考えられます。一方、上下階の床衝撃音遮断性能は「L値」で評価されます。スリッパで歩いたときの「パタパタ」のような軽めで高音域の音は「軽量衝撃音(LL)」に分類され、「音は聞こえるが意識することはあまりない」とされるのが「LL-45」、「ほとんど聞こえない」のは「LL-40」で示されます。
子どもが飛び跳ねたり、椅子を動かしたりしたときに発生する「ドスン」「ガタン」といった鈍くて低い音は「重量衝撃音(LH)」に分類されます。重量衝撃音は「LH-55」以下の数値であれば気にならない程度でしょう。外壁開口部の遮音性能は、性能表示制度で示す「等級2以上」を確保しておきたいところです。
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文:亀梨奈美