TIPSマンションお悩み相談室
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マンションの窓ガラスは1枚のガラスでできた「単板ガラス」と「複層ガラス」「合わせガラス」の3つに大別されます。
単板ガラス | 透明フロートガラス | 一般的に使われている透明な板ガラス |
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型板ガラス | 光を通しながら視線を遮るガラス | |
網入り透明ガラス | 延焼や飛散を防ぐ金属線入りの透明で見通せるガラス | |
網入り型板ガラス | 延焼や飛散を防ぐ金属線入りの視線を遮るガラス | |
複層ガラス | 2枚のガラスの間に特殊フィルムを挟み込んだ構造 | |
合わせガラス | 2枚のガラスの間に特殊フィルムを挟み込んだ構造 |
複層ガラスと合わせガラスはいずれも2枚のガラスで構成されていますが、性能には違いがあります。複層ガラスは2枚の板ガラスの間に中空層があるため、単板ガラスに比べて熱貫流率を低く抑えられます。断熱性に優れることから、省エネや結露防止に期待できます。
一方、合わせガラスの大きな特徴は強度にあります。衝撃物に対する耐貫通性に優れ、特殊フィルムとガラスとの強固な接着によりガラスの飛散防止性を有するため、防災安全性や防犯性、防音性が高い傾向にあります。
窓は、マンションの「共用部」にあたるため、基本的に改修はできません。しかし、破損してしまった場合は、居住者の負担で修繕しなければならないのが一般的です。保険に加入している場合は補償の対象となる可能性があるため、窓ガラスの種類の確認と併せて管理組合や管理会社に問い合わせましょう。
文:亀梨奈美
WRITER
亀梨 奈美
不動産ジャーナリスト。不動産専門誌の記者として活動しながら、不動産会社や銀行、出版社メディアへ多数寄稿。不動産ジャンル書籍の執筆協力なども行う。
不動産ジャーナリスト。不動産専門誌の記者として活動しながら、不動産会社や銀行、出版社メディアへ多数寄稿。不動産ジャンル書籍の執筆協力なども行う。