いよいよ、プロジェクト第1号案件の浦和駒場チームが始動するね。僕もさっそく、現場に行くつもりだよ。
ありがとうございます。今回のプロジェクトは女性メンバーが一丸となって取り組んでいますので、ぜひ、声をかけてあげてください。励みになります。
僕からすると長谷工って、以前からマンションづくりの要所要所で女性が携わっていたので、他の物件と変わらない感じがするんだけど。
もちろん、建設現場では(女性を)気遣ってあげなよとは言ってきたけど、僕の中では、女性だから、男性だから、という目で見たことがないんだよ。それはある意味、僕だけじゃなく、長谷工のDNAでもあるような気がするね。
だから、私も26年前、現場に配属されてから今日まで現場一筋にやってこれたんだと思います。ただ今回、こうして女性に注目していただいたおかげで、現場の環境が整ってきたのは、ありがたいです。
女性専用の 休憩室や化粧台、更衣室にトイレ、シャワールームまで設置いただけるようになりましたから。もう仕事後に、汗を流して、ドライヤーで髪を整え、デートにも行けますよね。私が現場に配属されたのは1989年でしたが、その頃に比べると、まるで夢のよう。ちょっとうらやましいくらいです。
今回は、企画、開発から設計、現場(施工)に、そして販売、管理までとマンションづくりにトータルに女性が取り組んでいるんだけど、早坂所長は、現場所長として、このプロジェクトをどうとらえているの?
私は自分の働き方のスタイルを若手の女性社員に見せることで、これからの働き方を考えるきっかけになってくれたらと思いますね。
こういうふうに人を動かすんだとか、こういう時にはこういう判断をするんだとか…よし、所長をめざそう!とか、彼女たちなりに将来のライフステージを描いてくれれば、うれしいですね。
若い女性社員には大いに学んでほしいね。こういうプロジェクトができたから、もうOKじゃないんだ。
ここからがスタートなんだと。ここから、何を生み出していくのか。どう将来につないでいくのか。
それが我々にとって一番重要な課題なんだよね。
単に配属されたので、この現場に来ましたというのでは虚しいですね。経験値を増やしてほしいですね。
それにマンションというのは、「女性」の目線でつくられているイメージがあるらしいのです。
やはり「暮らす」ってことだからね。女性の感性や価値観が活かされていくと、マンションがもっと変わっていくかもしれないね。長谷工は女性社員がマンションづくりのすべてに参画できる環境にあるから、女性目線を活かして未来のマンション像を提案していってほしい。このプロジェクトを次代につなげていってほしいな。
業界をあげて、“女性を活かそう”というこの気運を無駄にしてはいけないと思いますね。
だから、実働チームだけでなく、僕らディレクターの立場の人間も、女性が活躍するプロジェクトを『どう導いていくか』、問われていると言えそうだね。
(この対談は2015年9月に行われました。所属、役職は当時のものです。)