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シニアの暮らしを考える
シニアの暮らしを考える
回答者数 : 計3,421名
対象者 : 長谷工IDをお持ちで、ご自身の老後に不安を感じる方。サポートが必要な高齢のご家族がいらっしゃる方
回答者数:計3,421名
対象者:長谷工IDをお持ちで、ご自身の老後に不安を感じる方。サポートが必要な高齢のご家族がいらっしゃる方
「人生100年時代」といわれる現代。自分の将来に不安を感じたり、身内の方の介護に関する悩みを抱えたりしている人が増えています。そこで、シニアの暮らしについてみなさんに伺ってみました。
老後の生活の不安についてお伺いしたところ、「病気やケガをすること」が26%でトップ、次いで「認知症を患うこと」(23%)、「介護が必要になること」(21%)、「収入(預金)の不足」(18%)でした。「社会とのつながり」が希薄になることを心配している人も少なからずいます。この結果から見えてきたのは、老後の不安の大半を占めるのは「健康」と「お金」だということ。日本人の平均寿命は、令和2年には男性が81.64歳で女性が87.74歳となり過去最高を更新しました。長生きする分、認知症や骨折など老化に伴う健康の不安はつきまといます。老後資金が枯渇してしまう恐れや、自分も年を取るのに親の介護も必要になる“老老介護”への不安を抱く人が多いことが伺えます。
では、ご自身の老後に向けて、会員のみなさんはどのような準備をしているのでしょうか?何と、最も多かったのは「何もしていない」(47%)。約半数が、いわゆる“終活”に手をつけていないとの回答でした。年齢にもよりますが、「元気だからまだいいか」と先延ばしにすることや、「何から手を付ければよいのやら」と戸惑っている場合が多いのかもしれません。実際に準備をしているという回答で挙げられたトップは「私物の処分」で、23%の人が断捨離を始めているようです。家族に迷惑が掛からないよう、早めに身辺整理しておくことで、老後の人生が身軽になるメリットもありそうですね。次いで「エンディングノート」を用意したという声があり、「相続税対策」「住み替え」「遺言書」という回答が少数で並びました。
自分が高齢になったとき、あなたはどんな住まいで暮らしたいですか?会員のみなさんの思いを聞くと、「自宅」が72%と圧倒的多数でした。次いで多かったのが「サービス付き高齢者向け住宅」(18%)。やはり、年を取っても住み慣れたわが家が一番。ずっとこのまま住み続けたい気持ち、よく分かります。ただ、老後も自宅で暮らすとなると、さまざまな不安が生まれてくるのが現実です。今は多彩な高齢者向けの住宅があり、元気なうちから住み替えを考えている人も少なくないのでは?一方、「子どもなど家族の家」を挙げた人は3%とわずかで、身内に面倒を掛けたくない気持ちが強いのかもしれません。
現在、実際に身近なシニアの方の身の回りのお世話や介護サポートをしている会員のみなさんは、介護サービスや「有料老人ホーム」の利用について、どんな悩みや不安を抱いているのでしょうか?介護サービスについては「訪問介護員(ホームヘルパー)との相性」が不安という意見や「介護サービスの質と費用」を気にする方、見ず知らずの人に介護を頼むことへの抵抗を感じる方が多いようです。一方、「有料老人ホーム」の利用についての思いを聞いてみたところ、圧倒的に多かったのが「費用」の悩みでした。「金銭面での負担が心配」、「有料老人ホームは料金が非常に高額」というコメントが目立ちました。また、「環境になじめるかどうか」「ほかの入居者との人間関係」を心配する方もいました。
現家族の精神的・肉体的負担を考えると、自力での自宅介護には限界があります。専門家による介護サービスや施設を上手に利用するほうが、介護する側もされる側も安心できることは多いはず。高齢者施設への入所を検討するにしても、費用や情報の入手を含めて心の準備をなるべく早めに行なっておきたいものです。
介護についての相談先にはたくさんの種類がありますが、見当が付かない際はお住まいの市町村に設置されている「地域包括支援センター」に相談してみるのもひとつの方法でしょう。高齢者が住み慣れた地域で生活できるように、専門知識を持った職員が介護サービスや介護予防サービス、保健福祉サービス、日常生活支援などの相談に応じています。