萩中住宅

マンション建替えの概要

総合設計制度適用により容積率がアップ

萩中住宅は、1968年に東京都住宅供給公社が分譲した8棟368戸の団地で、築後23年の1991年より将来の建物の老朽化を見据えて建替えの検討が始まりました。

2002年に建替え決議を実施しましたが、当時の区分所有法では全ての棟で4/5以上の賛成が必要でしたが、1棟で4/5に達せず決議は不成立となりました。その翌年、区分所有法が改正されたことを受け、同年8月に再度の建替え決議を実施、全体の92%の賛成で決議が成立、改正区分所有法を適用した全国初の建替え事例となりました。また前年に施行された「マンション建替え円滑化法」による組合施行方式で建替え事業を行うことが決まりました。

当事業は、区分所有法に基づくマンション建替えでは国内最大級の事業（※当時）となりました。住宅総合設計制度の適用により容積率アップを実現し、さらに優良建築物等整備事業等の補助制度の活用により区分所有者の方々の負担を軽減することができました。また、バリアフリーに配慮した設計が高く評価され、東京都住宅バリアフリー推進協議会の「住まいのバリアフリーコンペティション2006」において住宅金融公庫賞を受賞しました。