久が原グリーンハイツ

マンション建替えの概要

残すべきものは慣れ親しんだ池と樹木

久が原グリーンハイツは、1957年・1958年に日本住宅公団が分譲した団地でした。 築後30年の1987年を迎える頃から建替えの話が持ち上がっていましたが、 12棟256戸という規模もあり区分所有者間の意見が調整できず計画は中断していました。

築38年目に事業協力者を募ることとなり、7社の中から長谷工コーポレーションが選ばれ、合意形成を行いました。企画監修は黒川紀章建築都市開発事務所、設計・建設を長谷工コーポレーション、デベロッパーは東洋不動産と長谷工不動産とが担当し、事業協力者決定以降4年という当時物件の規模から考えると異例のスピードで建替えが完了しました。

敷地内には長年住民にやすらぎをあたえてきた池と豊かな樹木があり、これを最大限残すことも計画上の大きな課題でした。開発と保存の最良なバランスを図った結果、専有面積が平均約1.6倍広くなり、慣れ親しんだ自然も残る新しいマンションへの建替えを自己負担なしで実現できました。