マンション建替えの概要
耐震診断から隣接地を含む建替えまで長谷工が全面サポート
白山コーポは1974年に分譲された26戸の住宅・店舗・事務所の複合マンションでした。理事会は、建物の老朽化に伴って突発的に発生する上下水道等の事故に対応しながら管理を進めてきましたが、2009年に理事会からの依頼で長谷工コーポレーションが耐震診断を実施した結果、耐震性が不足していることがわかりました。
耐震補強工事はエントランスをはじめ生活するうえで与える影響が大きいこと、経済的にも修繕積立金が不足しており工事費用の負担が重いこと等から建替えを含む再生検討の機運が高まりました。当時の理事長は「万が一、マンションが倒壊したら自分事だけでは済まされない。たとえ天災によるものとはいえ、善管注意義務を等しく負っている区分所有者は、家族や賃借人の生命・財産を大地震から守らなくてはならない。近隣通行者等に迷惑をかけることだけは、絶対に避けなければならない。」という強い覚悟を区分所有者へ説明。長谷工コーポレーションがアドバイサーとなって、マンション再生検討をスタートし事業協力者に選定されました。
単独敷地では床面積の増加が見込めなかったため、その打開策として隣接地を取り込んだ一体化を検討。隣接敷地の地権者たちの異なる事情をまとめることは困難なことでしたが、隣接敷地の建物も老朽化し所有者も高齢化しているという白山コーポと共通の課題があることがわかり、隣接敷地3件の意向を確認して、長谷工コーポレーションが一旦全員の権利を買って建替え後に権利を戻す等価交換方式による建替えを提案、地権者全員の同意を得て建替えることができました。