市営大島住宅・川崎市大島4丁目店舗

マンション建替えの概要

敷地と建物の権利を整理、街並みと都市施設を整備した優良建築物等整備事業

市営大島住宅は、1957~1959年に建設された川崎市所有の賃貸棟4棟を含む全7棟182戸の市営住宅でした。本建替事業の分譲棟1・2・7号棟は、1階に民間分譲店舗26戸、上部に78戸の住戸を有するいわゆる下駄履き住宅で、建物は区分所有で土地は市有地貸付契約による借地と、川崎市と民間との権利が混在している状態でした。

築後23年を過ぎ、防水改修や外壁・サッシ改修等、改修工事は随時行われていましたが、築50年を経過する2007年には劣化による雨漏りが発生し、建物の至る所にひび割れと危険な内部破損が見られるようになりました。川崎市は、大島住宅が旧耐震設計基準により建設され老朽化が進んでいることから「第2次川崎市公営住宅ストック総合活用計画」の中で建替え対象と位置づけマンション建替えの検討を進めました。

地権者全員合意による優良建築物等整備事業（市街地環境形成タイプ）の補助制度を利用し、混在する民間の区分店舗と市営住宅の土地分割により権利の付け替えを伴う事業となりました。 隣接施行敷地には市営住宅の建替えのほか、新たに社会福祉施設と公園が導入されました。