東京都三鷹市牟礼
都市再生機構を事業協力者に迎え仮住まいを不要にした建替え事業
マンション建替えの概要
総開発面積約41,000㎡の 「牟礼団地総合再生プロジェクト」の 一画に実現させた建替え
牟礼団地分譲住宅は、1956年に、東京都内の公団住宅第1号として建設された24棟650戸の内、分譲された6棟160戸の住宅でした。
築後46年に牟礼団地分譲住宅管理組合が設立され建替えの検討が始まり、長谷工リフォームの建物診断を行う組織「住優師」が建物の老朽化の調査を実施しましたが、住民間で建替えに対する意見が分かれ頓挫してしまいました。 その4年後の2006年、管理組合は「建替え計画委員会」を「建替え委員会」に改組し、独立行政法人都市再生機構に建替えコーディネート業務を要請、管理組合・都市再生機構による個別面談やアンケート調査が実施され、建替えの基本構想案がまとまり、2008年6月、建替え推進決議が可決されました。
事業手順は、①「一括建替え決議」が成立した後、都市再生機構が牟礼団地分譲住宅区分所有者の土地建物の所有権を取得、②隣接する都市再生機構所有地と合筆して建替えの事業敷地とし、③更地状態の隣接地部分にまず都市再生機構が177戸の共同住宅(権利床棟)を建設し、完成後、分譲住宅の区分所有者へ譲渡-「仮住まいなしの建替え」-④引続き都市再生機構が旧分譲住宅を解体して、保留床棟敷地として敷地持分を民間業者へ譲渡⑤民間事業者が共同住宅(保留床棟)284戸を建設、一般分譲するというものでした。
2010年8月、都市再生機構が 「一括建替え決議」 が成立した場合の建設・分譲を行う民間事業者を公募し、入札の結果、大成有楽不動産・長谷工コーポレーションが選定されました。(買取り・分譲を大成有楽不動産、権利床棟・保留床棟の設計・建設を長谷工コーポレーションが担当)2011年4月「一括建替え決議」が成立、都市再生機構が等価交換事業を実施、2012年10月、権利床棟の建設工事が着工、2014年3月、権利床棟が竣工しました。