マンション建替えの概要
道路用地収用に伴う補償の対応協力と限られた敷地で地権者要望を満たした商品性の高いプラン作成
恒陽大船マンションは、 長谷工コーポレーションが設計・建設し、恒陽が1983年に分譲した87戸のマンションです。耐震性に問題なく、建物も良好に維持管理されていましたが、2003年に敷地の一部が東日本高速道路株式会社の計画する「横浜環状南線」の用地買収対象地となったことから、管理組合が対応の検討を始めました。管理組合では当初、代替地を取得し一括移転することを検討していましたが、最終的には残地部分での建替えを選択しました。
建替えに伴う全員合意に加え道路用地の買収の課題もあり難しい事業でしたが、全員の同意を得られた理由として、
①各区分所有者と面談を重ねた結果、希望を反映したプランの提示ができたこと
②スケジュールを明確に示し期日を厳守したこと
③転出される方には住まいの紹介だけでなく、さまざまな不安を解消するサポートができたこと
が挙げられます。新しいマンションは敷地売却により敷地面積が3,687.73㎡から2,956.04㎡となったことから、総戸数は70戸と規模は小さくなりました。