あーるしーぞう
鉄筋コンクリートのこと。reinforced concrete 鉄筋で補強されたコンクリート。構造的に圧縮の力をコンクリートが負担し、引っ張りの力を鉄筋が負担するように考えられている。圧縮の力をコンクリートが負担し、引っ張りの力を鉄筋が負担するように考えられている。
ぴーしーぞう
Precast Concrete 造の略で、「プレ」は前もって、「キャスト」は鋳型にはめて製造することをいい、工場であらかじめ鉄筋コンクリートパネルを製造し、これを現場で組み立てて構造体をつくる工法で建てられた構造。コンクリートパネルは工場で製造されるので、現場での工期がいわゆる現場打ちに比べて大幅に短縮できるとともに、狭い現場にも対応できる点が特徴。
くたい
仕上げを施す建物の骨組み部分で構造体ともいいます。基礎、柱、梁、床、階段などの主要構造部分全体のことです。
こんくりーと
セメント、細骨材、粗骨材、水を練り混ぜて造られたもの。混和剤、混合材を加えたものもコンクリートという。
てっきん
JIS G 3112 「鉄筋コンクリ-ト用棒鋼」に規定されている熱間圧延棒鋼と、JIS G 3117 「鉄筋コンクリ-ト用再生棒鋼」に規定されている再生棒鋼に区分される。また、その形状によって断面が円形の丸鋼とコンクリ-トとの付着を高めるための凹凸の付いた異形棒鋼の2種類に分けられる。
かぶりあつさ
鉄筋,PC鋼材,シースなどの表面から、それらを覆うコンクリート表面までの最短距離。
つまかべ
建物の棟に対して直角に接する側面のことで、一般的には短かい側のことになります。反対に長い方を桁側といいます。
かさぎ
一般に塀、手摺(てすり)などの上部材をさす。 鉄筋コンクリート造陸屋根の建物においては屋上のパラペットの上に付いている笠の部分をいい、立上り防水層の末端部を保護する役目がある。 材質によってコンクリート製のものと金属製のものとに大別できる。
とうや
鉄筋コンクリート造等の陸屋根の上に設置される、出入口・機械室などの小面積の小屋
うちつぎ
硬化したコンクリート又は硬化し始めたコンクリートに接して、新たにコンクリートを打つこと。一般には、できるだけせん断力が小さい位置に設ける。
たいるしあげ
粘土を主原料に各種の鉱物を混ぜて板状に成形し、焼成したタイルを、タイル用接着剤を塗った下地に貼り付けます。最近では粘土以外を主原料にしたものや、レンガ調のもの、石風のものなどさまざまな種類のタイルがあります。吸水性や耐久性によって内部用と外部用があります。外部用を使用する限りは、耐久性が高く、色落ちもほとんどない優れた材料ですが、接着剤の劣化による剥がれには注意が必要となります。
ふきつけとそうしあげ
JIS規格の「複層仕上げ塗材」の代表的な仕上げ。リシン、スタッコが下塗り後、単一の塗料を吹き付けることにより模様付けを行って仕上げるのに対し、吹付けタイルは下塗り後、厚みと模様を加えるため主材(中塗り)の吹付けを口径が4~8mmの吹付け器具「タイルガン」または「万能ガン」で2工程行い、その上に上塗りを2回塗って仕上げる。下塗りを別として、異種塗料2層の構成となるので「複層仕上」といわれる。吹付けタイルの主材には大別すると、“標準的なもの”と“結合が強固なエポキシタイル”と“弾力性のある弾性タイル”の3種類が存在する。上塗りはアクリルからフッ素までさまざまである。
ちゅうせいか
硬化したコンクリート中には、セメントの水和反応によって作られたアルカリ性物質(水酸化カルシウム)が多く含まれている。このアルカリ性物質はpH 12~13の強いアルカリ性を示すため、コンクリート全体の内部は強いアルカリ性になっている。しかし、年月の経過により空気中の二酸化炭素等の作用を受けて、コンクリート表面より内部に向かって徐々にアルカリ性を失っていく。この現象をコンクリートの中性化(炭酸化)という。中性化がコンクリート構造物の表面から内部に向かって進行していくと、中にある鉄筋周辺のコンクリートが強アルカリ性を失うため鉄筋が錆やすくなり、コンクリート構造物の劣化の原因となる。中性化深さの測定は、フェノールフタレインの1%アルコール溶液を噴霧する方法が用いられる。赤紫色に変色する部分(PH9~10程度以上のアルカリ性)を未中性化部、色が変改しない部分を中性化部と判断する。
ひびわれ
コンクリートのひび割れは、材料、施工、構造、環境の要因が単独あるいは複合して作用することにより、表面または内部に発生する。有害なコンクリートのひび割れは、美観、耐久性、水密性・気密性を低下させ、構造性能の低下も招く。大半のひび割れは、コンクリートの乾燥収縮が原因であると考えられ、ひび割れ巾:0.3mm以上になると雨水の浸入が極めて著しくなる事から修理方法も異なり、確実に補修する必要がある。
かんそうしゅうしゅく
硬化したコンクリート、モルタルなどが乾燥によって変形して縮む現象。一般に、普通コンクリートの乾燥収縮は400~600×10-6で、単位水量が多いコンクリート程大きくなる。
はっか(えふろれっせんす)
コンクリート躯体内の水酸化カルシウムが浸入した雨水等に溶け出し、空気中の炭酸ガスと反応して炭酸カルシウムとなって表面に析出したものである。コンクリートの中性化や鉄筋露出の原因となる上、美観の低下にも繋がる。
けっそん
コンクリート、モルタルが脱落する現象である。コンクリートの場合、断面欠損する事であり、内部の鉄筋の被り厚にも影響を与える事となる。
てっきんろしゅつ
コンクリート内部の鉄筋が雨水等の浸入で発錆、膨張して押し出してきた現象(鉄筋爆裂とも言う)。一般に被り厚(コンクリート表面から鉄筋までの距離)の不足による場合が多い。
こーるどじょいんと
コンクリートを層状に打ち込んだ場合、既設のコンクリートとその上に後から打ち足されたコンクリートの間の境界において生じる、両者が一体化していない継目または不連続面。重ね打ちする際、既設のコンクリートが固まり始めている場合に生じる。
えんがい
鉄筋コンクリート中に取り込まれた塩分が鋼材を腐食させることによって、コンクリートに損傷を与えること。鋼材が錆びると体積が2~3倍に増加するため、その膨張圧によりコンクリートは内部からひび割れる。
とうがい
コンクリート中に含まれる水分が凍結すると、体積膨張(約9%)を起こす。体積膨張した水分がコンクリート中を移動する際、膨張圧となってコンクリートを破壊すること。
うき・はくり
仕上材と駆体との間の接着力が不足して、仕上材と駆体が分離して一体化の状態にならない状況を浮きという。外壁タイル張りやモルタル塗り、床材の下地からの肌分かれ、塗膜の分離なども広く浮きと呼ばれる。浮きの発生により、外部から浮き間隔部分に雨水が浸入し、さらに浮きが拡大、遂に剥落して人命に損傷を与えてしまうこともある。
ちょーきんぐ
チョーキングとは、紫外線などの影響により、外壁などの塗膜の劣化が進み、触ると手に白い粉がつく状態のこと。太陽光、日射、紫外線、雨や風などにより、外壁などの仕上げの塗膜から、劣化粒子が分解・離脱し表れる現象で、表面が次第に白く粉を吹いた状態のこと。塗膜の表層の劣化がかなり進んだ状態。さらに、劣化がすすむと、仕上げ材がはがれ落ちてくる。外壁の塗り替え時期を知るための目安になるが、チョーキングが見られた時点で、劣化が相当進んでいると判断したほうがいい。
へんたいしょく
塗膜の色調が変化したり色が褪せること。
ぶりーどげんしょう
通常のコーキング材には可そ剤が含まれており一般的には施工後半年程経過すると塗装表面に粘着性の液体となってにじみ出てきます。これに空気中や雨中のよごれが付着して黒いシミとなります。