廊下やトイレなどに手すりを取り付ける場合に大事になってくるのは、取り付ける部分の強度です。居室を区切る「間仕切り壁」は主に石膏ボードで造成されますが、石膏ボードには人の身体を支えられるだけの強度はありません。しかし、一部のマンションには、手すりを取り付けることが多い部分の石膏ボードの奥に、強度の強い下地が施工されています。これを「手すり下地」といいます。
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手すり下地に沿って手すりを取り付ければ、高い強度に期待できます。また、手すり下地がない場合も、専門業者に壁の柱材の位置を確認したもらったうえで施工することで、安全な手すりが取り付けられます。
手すりは、体重を預け、安全に歩行したり、立ち上がったりするためのものです。強度が不十分だと、かえって危険になってしまうため、専門業者に施工を依頼するようにしましょう。
文:亀梨奈美
WRITER
亀梨 奈美
不動産ジャーナリスト。不動産専門誌の記者として活動しながら、不動産会社や銀行、出版社メディアへ多数寄稿。不動産ジャンル書籍の執筆協力なども行う。
不動産ジャーナリスト。不動産専門誌の記者として活動しながら、不動産会社や銀行、出版社メディアへ多数寄稿。不動産ジャンル書籍の執筆協力なども行う。