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「単層フローリング」と「複合フローリング」の違いは?

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2024.02.07

フローリングの種類は「単層フローリング」と「複合フローリング」に大別されます。

 

単層フローリングとは、1本の木から切り出した床材です。そのため「無垢フローリング」と呼ばれることもあります。単層フローリングは、自然素材としての木そのものの魅力を活かした質感が最大の魅力ですが、木の特徴が大きく出る反面、産地や部位などにより色や節、収縮変形(反り等)が不均一に生じる傾向があり、施工も比較的難しく手間を要します。樹種や乾燥方法などにこだわることで、床暖房に対応した商品も出てきていますが、一般的には床暖房との相性が悪いといった傾向があります。そのため、マンションの床材として一般的に広く採用されているのは複合フローリングです。

 

複合フローリングとは、薄くスライスした木材等を積み重ねて接着した床材です。天然木だけでなく、機能を付加した化粧シートなど、様々な素材を接着加工することで収縮変形も抑えられるため、施工性が高いという特徴があります。複合フローリングは、木の本来の自然な質感は均質化されてしまう反面、色味やコーティングなどの仕上面のバリエーションや価格帯もより幅広い傾向があるといえます。

 

マンションの床材の改修や無垢材などの使用の可否は、管理規約や床の構造、導入されている設備などによるところです。リフォームを検討の際は、まず管理組合や管理会社にこれらの点を確認すると良いでしょう。


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文:亀梨奈美

監修者

小西昌太

一級建築士/既存住宅状況調査技術者/日本ホームインスペクターズ協会公認ホームインスペクター

設計事務所にて個人住宅から店舗、マンション、複合施設の他、まちづくり計画などの経験を経て独立。現在は風土と暮らしを探究した、癒しの居場所づくりを中心とした設計監理に取り組む傍ら、戸建からマンション管理までインスペクションするさくら事務所に参画し、プロホームインスペクターとしても活動している。

 

WRITER

亀梨 奈美
不動産ジャーナリスト。不動産専門誌の記者として活動しながら、不動産会社や銀行、出版社メディアへ多数寄稿。不動産ジャンル書籍の執筆協力なども行う。

X:@namikamenashi