【番外編】リビングが主役。社員の自宅リノベーション
【社員Yの自宅リノベーション】
中古マンションを購入してリノベーションを行うにあたり、夫婦で話し合ったところ「リビングが居場所になる家」がテーマとなりました。実家でもお互いに自分の部屋では殆ど過ごさず、ずっとリビングに居ることが多かったからです。家族の気配を感じつつも、程よい距離感も保てるような空間が理想でした。今まで住んでいた家を参考に「不満リスト」を作成。どのようにすれば解決できるのかをとことん話し合い、日々の生活の中で使いづらい、ストレスを感じる部分を都度メモ書きしました。「天井を見上げた時に電球が眩しいので間接照明にする」「トイレの電気の消し忘れが多いのでセンサー式に変更する」など次々に挙り、自分たちでも驚く程でした。今回のリノベーションは自分たちの生活や性格を振り返る良い機会になりました。
- 形態
- マンション
- 家族構成
- 2人
- 築年数
- 42年
- 工事費用
- -
- 工事期間
- 約40日
- 施工年
- 2024年
- リフォーム面積
- 約70㎡
- リフォーム部位
- リビングダイニング、キッチン、浴室、洗面室、トイレ、寝室、廊下、玄関
- 工事内容
- フローリング:朝日ウッドテック
食器棚:ハンセム
ポイント
|1|生活感を抑えたリビングダイニング
普段からテレビをあまり観ないので、テレビの存在感を無くしたいと考えていました。窓と一体化させカラーレースカーテンを
閉めることで、圧迫感がなく緩やかに隠すことが出来ました。テレビを置いているカウンター周りは将来棚板の取り付けが出来
るように下地を入れています。照明は全て眩しくないよう間接照明を採用し、梁を活かして間接照明の造作を行いました。上向
きのコーブ照明にすることで、天井を高く感じることが出来ます。
|2|リビングダイニングを印象付けるインナーバルコニー
掃き出し窓が床から20cmほど上がっており、その高さに合わせて部分的に床を上げタイル張りのインナーバルコニーにしまし
た。タイル仕上げにすることにより、観葉植物に水をあげた際、水をこぼしてもしみ込まずサッと拭くことができるため意匠性
だけでなく清掃性も高まりました。また西日が良く当たるため、フローリングの日焼けを防止する効果もあります。掃き出し窓
が小さく、採光の面積が限られている為ドレープカーテンではなく、カラーレールカーテンを2重にしてレイヤー感を出し、
空間が抜けるようにしました。
|3|お気に入りのフォーカルポイント
玄関とリビングの2か所にそれぞれフォーカルポイントを設けました。場所を絞ることでアートと照明がより印象的に。また、
「室内に使用する金物部分は真鍮で統一」というルールをつくりました。照明や取手、床見切り全てに真鍮を採用することで、
ひとつひとつは細かな部品ですがまとまりのある空間になります。
|4|自分の好み合わせてカスタマイズできるセミオーダーの食器棚
セミオーダーは、希望通りの寸法で造作できる点が気に入りました。自分の身長に合わせてカウンターの高さを97cmと
高めに設定しています。手前側の扉を開けるとゴミ箱収納。ゴミ箱を引き出しやすいように底板を無くし床に直接置いて
います。奥側はお掃除ロボットの基地。扉を閉じたままお掃除ロボットが通れるよう扉サイズを調整しています。
引き出しの取手は、照明や床見切りと色を合わせて真鍮色を選定しました。このように自分の好みに合わせてカスタマイズ
が可能で、選択肢が多い点が魅力です。
間取り
▶実際の生活が始まって
・内窓の断熱効果に驚き
幹線道路が近いこともあり防音目的で内窓を採用しましたが、防音効果はもちろん断熱効果に驚きました。
・将来に備えて電気の配線は必要
購入時水回りが既にリフォームされていましたが、キッチンに食洗器はありませんでした。 今回、将来使用するために食洗器の電源を確保する工事も行いました。現在食洗器の導入を検討しており、まとめて工事をしておいて良かったと思っています。
▶今後リフォームをされる方へのアドバイス
・リフォームを考える上で間取りや仕様などを決めることが沢山あり大変ですが、今の暮らしやお部屋の不満点とひとつひとつ向き合って振り返ってみることでどんな暮らしをしたいか、何を大切にしたいかを考えて事前に家族で話し合うことが大切。
・間取や色使いに決まりがなく自分だけのお気に入りの空間が出来上がることが出来上がることがリフォーム、リノベーションの醍醐味だと思います。こんな空間にしたい!こんなこだわりがある!など思いのたけを私たちリフォーム会社との打合せの際にぶつけてみてください。
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