電気設備改修工事

電力設備の改修

今、快適生活のカギを握るのは、電気容量。

困った! こんなこと!
設置したくてもできないIHクッキングヒーター

「人気のIHクッキングヒーターを我が家にも」。ところが、調べてみると設置のための電気容量が足りないことが判明―こんなことが数多く報告されています。
1980年代以前に竣工されたマンションの多くは、各住戸の最大電気容量が40A。この容量では、IHクッキングヒーターなど消費電力が大きい電化設備の設置は難しいのです。

電気容量が足りないとできません

  • IHクッキングヒーター、電気式床暖房など、設備の電化
  • エアコンの増設
  • 電子オーブンレンジ、電気ポット、ホットプレートなどの家電製品の同時使用

教えて? そのワケ
マンションの各住宅の電気の上限は決まっています

マンションの電力設備は各住宅の電気容量の上限により決まっています。このため、それぞれの住宅の電気容量の上限までは、電力会社に申し込めば上げられますが、それ以上はできません。

無理にそれ以上の電気容量を上げると……

多くの住戸がそれぞれに電気容量を上限以上に上げてしまい、電力幹線の電気容量の限度を超えると、電力供給がストップ、つまり停電になってしまいます。
各住戸の電力は、電気容量が決まっている設備から供給されているので、多くの住戸がそれぞれに電気容量を上げると、電力幹線の最大値を超えてしまい電力供給が止まり、マンション全体、もしくはその電力幹線の系列住戸がすべて停電になってしまうのです。

これで、解決
電化生活に必須。電力容量のアップ!

問題は電力幹線の容量不足です。現在の電力幹線設備によって決まっている各住宅の電気容量を、さらに上げるためには、マンション全体の電力幹線設備の改修を行うことが必要になります。
電力幹線設備を改修することで、各住宅の電気容量をさらに上げることができ、さまざまな家庭用電化製品やIHクッキングヒーターなどの大型電化製品を利用できるようになります。

電力幹線設備の改修指針

住戸の電気容量を新たに設定し、電力幹線設備の計画・設計を行います。
そして、改修方法・計画の立案や電力会社との事前協議を経て改修方法を決めます。

改修箇所と方法

電力幹線

電力幹線の改修方法には、次の2つがあります。

  1. (1)全ての電力幹線の交換
    マンションの既存の電力幹線ケーブルを撤去して、全て新しい電力幹線ケーブルに交換します。コストはかかりますが、信頼性の高い電力幹線設備に再構築できます。
  2. (2)既存幹線の再利用
    一部の既存の電力幹線ケーブルを再利用して、全体の電気容量のUPを図ります。一部既存ケーブルを利用するため、コストや工事期間にメリットがあります。尚、既存ケーブルが劣化している場合もあり注意が必要です。

主開閉器盤

電力幹線改修工事を行うと、マンション全体の電気容量が上がりますので主開閉器盤自体を交換する必要があります。また、古い電力ヒューズ式開閉器や盤自体が劣化している場合も交換したほうが良いでしょう。

各戸分電盤

安全の向上のため漏電遮断器の設置や、回路の増設に対応した分電盤に変更します。
尚、各戸分電盤以降の配線は、各住宅ごとに、その使用する電気製品に合わせて、配線等を行います。

停電の対応

電力幹線改修工事では、マンション全体に数度の停電が発生します。 マンション全体の停電は生活に大きな影響を与えます。このため長谷工では、マンション管理組合様に十分な説明を行い、居住者の皆様のご理解とご認識をいただいた上で、手順を踏まえて工事を行います。

電力幹線改修工事に伴う、マンションの停電は、マンション全体及び各系統ごとに発生いたします。

  1. (1)マンション全体停電
    マンションの規模や工事の内容により変わりますが、居住者の皆様の生活への影響が少ない平日の9時~17時の範囲内で行います。また共用の電気も全て止まりますので、事前の準備が必要です。
  2. (2)各系統ごと停電
    既存の電力幹線から、新しい電力幹線への切り替え時に生じます。停電時間は全体停電と同様ですが、共用部分は電気が使えます。

資産価値も高まる電力幹線の改修

電力幹線設備の改修は今後、よりニーズが高まる電化生活に対応でき、マンションの資産価値の向上にもつながります。

セキュリティインターホンの改修

マンションのセキュリティインターホン設備は、管理室の警報監視盤を中心として全住戸を結ぶ建物全体のインターホンシステムです。
各住戸からのセキュリティ警報は管理室で集中監視しており、現在はオートロックシステムの導入により、マンション全体の安全性をより高めています。

マンションのインターホンは建物全体のシステムです

このセキュリティインターホンシステム内では、警報監視盤と各住宅のインターホンが定められた信号方式によりセキュリティ信号や通話を交信しています。このため、この設備に同じメーカーであっても機種が異なるインターホンを接続することができません。
つまり、セキュリティインターホン設備は、全住戸が連携したシステムのため、1住戸だけ他のインターホン機器に変更することはできません。

インターホンが故障した時、どうするの?

住戸のインターホンが故障した時は、インターホンを修理します。
ところが、インターホンメーカーは、7~8年ごとに新製品を出します。そして、新製品が出ると、それまでのインターホンの生産が終了し、その修理部品も作らなくなります。このため、生産が終了して7年ぐらい過ぎると故障修理ができなくなることがあります。
この時、1住戸でもインターホンの故障修理ができなくなると、今度はマンションのセキュリティインターホン設備全体を改修することになります。

セキュリティインターホンの選択肢

マンションのセキュリティインターホンの選択肢は、あまりありません。
現在は、(株)パナソニックと(株)アイホンの2社から、4機種のインターホンがあるだけです。
このパナソニックとアイホンのセキュリティインターホンは、通話機能・オートロック(カラーモニター)機能・セキュリティ機能・警報移報機能とはほぼ同等で、性能・コストに大きな差がありません。

メーカー名 パナソニック アイホン
埋込型 / 露出型 埋込型 露出型 埋込型 露出型
機器名称 ウィンディア(Windea) ウィンディア(Windea)- R ビクサス1P
(Vixus-1P)
らくタッチ
機器外観
インターホン
通話機能
玄関 インターホン通話
エントランス オートロック対応通話
セキュリティ
オートロック
機能
セキュリティ警報 火災・ガス漏れ・非常・防犯
エントランス オートロック対応 カメラ付き
カラーモニター 5インチカラー液晶モニター 7インチカラー液晶モニター
モニター画素数 23万画素 115万画素(実質25万画素)
録画 動画録音録画 コマ撮り録画
録画件数 15秒動画を16件まで 8コマ動画を40件まで
その他機能 機器操作方法 タッチパネル&ボタン
一斉放送 一斉放送機能
住戸間通話 住戸間の無料通話機能(設定可能) -
管理人室警報移報機能 部屋番号・警報種別表示
消防設備 P型3級受信機

長谷工リフォームでは、セキュリティインターホンメーカーであるパナソニック、アイホンと直接契約をしていますので、安価で良質なセキュリティインターホンの改修工事を行うことができます。

それではどちらのインターホンを選ぶのか?

マンションのセキュリティインターホンメーカーはパナソニックとアイホンで機能も費用も同等です。そこで改修の際は、現在のインターホンメーカーに合わせたメーカーを選ぶことを推奨しています。

たとえば、1995年以降のセキュリティインターホンは、メーカーを変えると住戸内の火災感知器の終端抵抗を1カ所交換する必要があります。
このため、住戸内の各部屋等にも作業員が入り、天井の火災感知器のカバーを外して終端抵抗を交換しなくてはいけません。これは居住者の方に、大きなご不便をかけることになります。
そこで、セキュリティインターホンメーカーの変更はあまりお勧めしていません。

セキュリティインターホン改修工事

セキュリティインターホン設備の改修工事は、全住戸のインターホン機器を一斉に交換します。この工事の際、住宅内に入るため、マンション管理組合様、居住者様の協力と連携が重要です。

長谷工リフォームでは、セキュリティインターホン改修工事の前には、全居住者様に説明会を行います。これにより、居住者様にセキュリティインターホン改修の必要性を理解していただくと共に、具体的な工事予定を説明し、皆様にセキュリティインターホン工事をご理解していただきます。

セキュリティインターホンの住宅内工事

セキュリティインターホン設備の改修工事は、住宅内のインターホン交換が重要です。
住宅内の工事時間は1時間ほどですが、その間、居住者様には在宅をお願いしています。
そして工事完了後、居住者様にインターホンの使い方のご説明をいたします。

住宅内工事は平日昼間の工事になりますが、平日の昼間、奥様しかいない住宅の中に作業員が入って工事を行うため、居住者様が気をお使いになると思います。
長谷工では、長年の経験から、工事作業員の服装、態度、会話・説明等まで気を配り、居住者の皆様に余計なご心配をおかけしない安心・安全な工事体制をとっております。