2013年11月14日


 長谷工コーポレーションは、このたび、型枠工事の省力化が可能となる、マンション開放廊下の「袖壁※1・垂壁用の軽量気泡コンクリート(以下、ALC)部材」を旭化成建材と共同開発しました。
 (※1)袖壁用ALC部材は旭化成建材と共同にて特許出願中

 当社では、2008年からマンションの開放廊下およびバルコニーの非構造壁についてALC化を進めてきましたが、配管・配線用の貫通孔がある袖壁と寸法の小さい垂壁は、在来工法により施工してきました。しかし、①袖壁・垂壁の型枠組み立て作業に手間がかかる、②袖壁に多数設置する電気配線や設備・ガス配管用の貫通穴の施工に手間がかかる、③柱・梁が整形である方が、PCa化などの工業化工法も採用しやすい、等の課題が残っていたため、2011年から部材開発に着手しました。
 今般開発したALC部材を採用することで、型枠工事の労務省力化を図れるほか、柱・梁のPCa化がスムーズになります。加えて、従来の補強鉄筋入りのALC部材と比較しても最小寸法を小さくすることが可能で、部材制作時の廃棄ロスを抑えることもできます。
 初採用となる「Brillia御幣島」(所在地:大阪市西淀川区、総戸数:63戸、竣工:2014年7月予定、売主:東京建物)をはじめ、今後は労務不足に対応する工業化工法のメニューの1つとして採用を促進してまいります。

【「袖壁・垂壁用ALC部材」を使用するメリット】
(1)柱・梁の型枠形状が単純化するため、型枠組み立ての労務省力化を図ることができます。
(2)袖壁の型枠組み立て時に配線・配管用貫通材の設置が不要となり労務の省力化を図ることができます。
(3)柱・梁の形状が整形化することで工業化(PCa化・システム型枠)を計画しやすくなります。
[ 袖壁・垂壁用ALC部材の設置イメージ(開放廊下)]
【「袖壁・垂壁用ALC部材」の特長】
 ■貫通孔のある柱付き袖壁と寸法が小さい垂壁をALC化
  材料と補強方法を工夫することにより、ALC部材のスリム化を実現、貫通孔のある柱付き袖壁と寸法が
  小さい(40mm)梁底の垂壁のALC化を実現しました。
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